第2章 ~赤井side~
向かい合わせで、ご飯を食べる。
何を話そうか………。
聞きたい事は山ほどあるが………。
無意識の内に、じっ…………と見つめていたらしい。
ハッとして何か会話を、と口を開きかけた時
『ご馳走様です!
ありがとうございました!!
もう疲れたので先に寝ます!おやすみなさい!!』
そう言いお皿を片付けて足早に部屋を出ていってしまった。
扉が閉まる音と同時に「おやすみ」と声を掛けた。
晩ご飯を食べ終え皿を片付け書斎に戻る。
少し仕事をして時計を見ると0:00を過ぎていた。
紫乃の様子を………と思い書斎を出て彼女の部屋を目指す。
紫乃の部屋のドアをノックしたが応答は無かった。
ガチャリとドアを開け中を覗く。
ベッドの上で、すやすやと寝息を立てて眠っていた。
風邪を引いてしまう……と思い横抱きにして再度ベッドへと潜り込ませる。
布団を掛けてあげ、頭を撫でて部屋を出た。