第2章 ぼんさんの場合
「ねぇねぇ、起きて?」
🍆「ん……?」
🍆「あれ、ここはどこだ……?」
🍆「寝惚けてるんだな。二度寝するか。えーっと、時間はまだのはずだし……」
🍆「あれ、スマホがない?」
🍆「ベットの下にでも落としたのかなぁ」
「ばぁっ!」
🍆「うわぁ、顔?!」
🍆「え、ベットの下に子どもの顔……?」
🍆「なんで……」
バチン!
🍆「うわぁあ?!」
🍆「停電……?」
🍆「やめてよも〜、ドッキリだったら怒るよ……」
パツン……。
🍆「あ、電気点いた」
🍆「やっぱりどう見てもここ、俺の部屋じゃないよなぁ?」
🍆「ここどこだよ、お〜い」
「えへへ、びっくりした?」
🍆「わ、誰だれ?」
「あたしは〜、幽霊!」
🍆「幽霊?」
🍆「え、何、怖いんだけど」
🍆「俺今から呪われる?」
「呪わないよ〜」
「だってあたし、子どもだから弱いの」
🍆「あー、子どもだからね、なるほどね……」
🍆「てかここどこなのよ? 俺の部屋に戻してよ……」
「ここはあたしの夢の中だから」
「もう一回寝たら元に戻るよ」
🍆「ああ、そうなんだ」
🍆「じゃあおやすみ」
「待って待って!」
🍆「何? まだ何かあるの?」
「さっきのびっくりした?」
🍆「さっきのって、ベット下の?」
「うん!」
🍆「あれはびっくりしたわ」
🍆「これからしばらく、ベットの下覗けないわ」
「じゃあまた来年、ベットの下でびっくりさせてあげるね!」
🍆「え、それってどういう……」
「ばいば〜い!」
🍆「あれ、元の部屋に戻った……?」
🍆「……夢だよな、うん、夢だ夢」
しばらくベットの下が覗けなくなったというのは、言うまでもないだろう。