【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第7章 異国の一夜※
仁美達は、村を出ると、比較的近い首都で一泊する事にした。
2人共、お昼を食べていないので、ホテルを決めた後は、すぐに食事をする事にした。
「……どうして、サングラスにしたんですか?」
「人が多いと、目隠しだと目立つでしょ?」
「………………。」
貴方はサングラスでも目立つんです。
目立ち方が変わるだけで、ほら、すぐに周りの女性から目配せされている。
仁美は自覚の無い悟にため息を吐いた。
昔から悟は自分の容姿の破壊力を分かっていない。
仁美の呆れた顔に、悟は確信した。
仁美は悟がサングラスにした理由を分かっていない。
歩いているだけで、チラチラ仁美を見る男達への牽制だ。
仁美の悟への印象が、微妙にズレている。
過去の自分は、仁美に対して、本当に穏やかに接していた様だ。
今の自分なら、もっとトゲトゲしく仁美を守り、面倒くさい女性への視線には見向きもしないだろう。
(誰が鈍感だって?)
悟をそんな印象にした過去の自分は、随分と面白い事を考えた様だ。
見事に、印象操作をしている。
ケルンでは、悟が高級ホテルを取ってくれた。
宮殿の様な建物の離れに併設されはレストランは、何かイベントがやっているのだろうか。
生演奏で踊ったり、パーティーを楽しむ様な光景に、どうせ会話も無いだろうと、静かに食事をするよりは良いだろうと、そこに決めた。
レストランの外には大きなプールが何個かあり、流石にこの季節は入っている人は居ないが、ライトアップされて水が張っている光景だけを楽しみながら、数人は外ではしゃいでいる。
(……ドイツっぽい…。)
勝手な仁美のイメージだ。