【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第6章 回帰の術式※
「で?どうだった?七海は。」
傑の笑顔の問いに、もう事の顛末は知っているなと確信する。
笑っているのに、ハッキリと怒っているのが分かる。
「…協力はしてくれると思う…。」
「凄いよねぇ、あの七海まで落とすんだもんね。」
傑は笑いながら、仁美に手招きをする。
今日はその手招きに応じない方が良さそうだが、そう言う訳にもいかないだろう。
仁美は立ち上がると、いつもと同じ様に、傑の膝に座る。
傑が困っている仁美の顎を掴むと、ゆっくりとキスをしてきた。
何度か唇を押し付けて、軽いキスをすると、仁美は顔を離して傑を見上げた。
「…傑こそ、術式の事、隠してたでしょう。」
仁美にかかっている術式は生得術式で、探せばその家門がある事を。
「…隠してた訳じゃ無いよ…確証が無かっただけだ。」
そう言って、傑は一枚の紙を仁美に見せた。
「ちゃんと調べてたよ。」
傑が出した紙には、何処の国の術式で、今もなお受け継がれている末裔がいる場所が書かれていた。
仁美は顔がパァッと明るくなって、その紙に手を伸ばした。
仁美の手が紙に触れる前に、傑はサッと紙を仁美から遠ざけた。
「その前に、私に言う事は?」
ニッと笑って言う傑に、仁美はフッと目を細めた。
仁美は傑の顔を掴んで、唇を重ねた。
「好きよ傑、ありがとう。」
仁美がそう言うと、傑は満足そうに微笑んで、いつもの様に仁美を組み敷いた。
仁美の服を脱がせていき、現れる素肌に唇を落としていく。
自分の体をゆっくりと愛撫されるのが心地よくて、ギュッと傑の頭を掴んだ。