【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第19章 最終章
その声に起こされる様に仁美は目を開けた。
「っ!?ーはっ!」
ガバッと起き上がって、何故か荒い息を何度も吐いた。
しばらく頭が追いつかなくてボーッとして、何故今自分の体があるのかを考える。
「………嘘でしょ……。」
仁美は目が覚めた自分の場所を確認して呟く様に言った。
そこは自分の部屋だった。
だけれどもあり得ない光景がそこにある。
死ぬつもりだったから、この部屋は綺麗に片付けたはずだ。
なのに溢れかえっている生活感のある部屋。
治らない心臓をぎゅっと握りながら仁美は部屋の光景を目を見開いて見た。
見覚えのあるペットボトル、脱ぎっぱなしの服ー。
そうこの光景は。
「…また回帰したの?」
スマホの日付を確認しても間違いない。
その場所は回帰の蘇る場所だった。
「…………………はっ…。」
仁美は乾いた声を漏らして、ぐっと頭を抱えた。
まだ回帰を繰り返している?!何故?!
回帰前の記憶がまだハッキリ残っている。
それがさらに仁美を混乱させた。
しばらく仁美は動かないで、そのまま頭を抱えていた。
そして心臓の音が通常に戻ると、ある事に気が付いた。
あの忌まわしかった呪いが自分の体から感じない。
仁美はゆっくりと自分の左腕を見た。
ずっとそこにあった体の一部の模様が無かった。
「………どういう……。」
仁美はそれ以外思考が止まって、何も考える事が出来なかった。
ドンー!