【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第19章 最終章
相変わらず目の前の男は仁美以外の女性はどうでもいいらしい。
でも、その自己中ぶりは仁美も負けてはいない様だ。
「…僕の愛まで持って逝っちゃってさ、その後の僕の恋愛事情なんかお構いなしのようだよ。」
まぁだからこそ、今『わりと』平気なんだけど。
仁美が持っていってくれなかったら、彼女の愛で潰れてこんな平然と出来る姿を人に見せる事も出来なかっただろう。
僕はどうせ布団の中で死ぬ事は出来ないだろう。
そんなに仁美を待たせないかもしれないし。
意外に長く生きるかもしれない。
それでも。
自分がどんな死を迎えても。
それが例えば瓦礫の上でも。
非業の死だとしても。
その死際で僕は笑っているだろう。
やっと逢えると。
自分から死ぬ様な事はしないし。
死なない為に一生懸命に生きるだろう。
だからせめて、その位は許して欲しい。
死んだのに笑って逢いにいった僕を怒らないで抱き締めて欲しい。
僕の今生の愛はずっと仁美だけだから。