【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第3章 五条悟とは※
仁美は自分の部屋に帰ると、コレからどうしようかと考える。
やはりまずは、出会いを作る事だろう。
たった11ヶ月しか無い時間で、真実の愛とやらに出会うには、1人1人相手をしていたら、辿り着ける気がしなかった。
悟回避の攻略が出来たのだから、何回か回帰をする覚悟で、じっくりと見極めるべきなのだろうか。
仁美が、うーんと頭を悩ませていると、窓から音がした。
仁美はその方向に目を向けると、傑の呪霊が窓に張り付いていた。
一瞬ウワッとなったが、それが傑からの招集だと、すぐに分かった。
(…こんなに早く会おうとするなんて…。)
仁美は少し気になったが、断る理由も無いので、傑の元に向かった。
今度の場所は、昨日とは違う洋館だった。
色々な場所に、隠れ家を持っている様だ。
共通している事は、全て人里から離れていると言う事だ。
「いらっしゃい…。」
昨日と同じ笑みで、傑は仁美を迎えた。
結構暇をしているのかと、仁美は傑を見て苦笑いをした。
「悟との再会はどうなった?」
仁美はため息を吐くと、今日の出来事を傑に話した。
「……あまりいい感じじゃ無いね。」
傑は仁美の話を一通り聞くと、あまりいい顔はしていなかった。
傑は知らないのだろう。
悟が仁美を好きにならなかった事が、どんなに凄いことなのか。
今頃何か算段していたとしても、ここまで未来が変わった事自体が、仁美には必要なのだ。
「次はどうするの?」
傑の言葉に、仁美は次に起こる出来事を思い出す。
ピンッと思い出して、仁美は嫌な顔をする。