【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第14章 真実の相手②※
ビクビクッとお互いの体が痙攣して鎮める様に抱き合った。
仁美の中に収まって情欲を吐き出している間も、何度も何度もキスをする。
(…ああ、ほんまに…。)
ずっとここにおってくれへんやろか。
そう願いを込めて、ぎゅううっと 仁美を抱き締めた。
「…あり得へんだろ…。」
「………………。」
直哉は自分の腕を見ながら不機嫌な顔をして目を顰めている。
彼の腕から術式の模様が消えた。
チラッと見る 仁美の腕にはまだしっかりと模様が付いているのに。
「俺が片想いみたいでムカつくねんけど。」
ギロっと睨まれても 仁美にはどうする事も出来なかった。
「……でも直哉さんの術式が戻ってよかった…。」
仁美は困った様に笑って直哉に言った。
はぁ…と直哉は大きくため息を付くとゆっくり立ち上がった。
一晩薬を飲んでそれでも痛みはだいぶ良くなった。
「取り敢えずアイツらしばいてくるわ…。」
服を着ながら散々やられた昨日までを思い出しながら沸々と闘志が湧いてくる。
「っな、直哉さん、着物着せてっ。」
部屋を出て行こうとする直哉に 仁美は縋るように手を伸ばした。
襖の前で 仁美に振り返り直哉は意地悪そうな顔でハッと笑った。
「すぐ戻ってくるさかいそのままでいろや。」
戻って来たら昨夜より動く体で抱き尽くす。
仁美の術式が消えないのが腹正しくて仕方ない。
戸惑っている 仁美を残して直哉はそのまま部屋を出て行った。
(…絶対洋服買ってもらおう…。)
遠ざかる足音を聞いて、 仁美はそう決心する。