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【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】

第11章 自暴自棄※


「冥さんありがとうございます。」

あまりお買い物もしてない。助かる。

仁美は冥冥からスマホを受け取ると、ホッと胸を撫で下ろした。

冥冥は笑みを浮かべながら仁美を見て言った。

「…五条君は来なかったよ。」

真っ直ぐにこっちに来たので…。

全てを見透かしている様な冥冥の視線が気まずくて、仁美は目を伏せた。

「仁美と五条君とは意外だったなぁ。」

冥冥のその言葉が少し意味あり気に聞こえた。

「…可愛い後輩へのお節介なアドバイスだが…。」

冥冥は目を伏せている仁美に言った。

「五条君とは呪術師として意外では、あまり深く関わるな。」

冥冥の言葉に仁美は顔を上げた。

20年間で、冥冥にこんな事を言われたのは初めてだった。

冥冥は薄っすら笑みを浮かべていて、その顔からはその真意は分からなかった。

(……遅いよ冥さん…。)

もうどっぷり浸かって20年だ。

仁美は苦笑いで、冥冥の言葉を交わした。

20年前にその言葉を聞けたとしても、きっと悟から離れる事はしなかっただろう。




「ちゃんと見てろよ!クソ目隠し!」

真希の怒鳴り声に、全くやる気を見せずに。

悟は体をダランとして、校舎の壁に寄りかかっていた。

呪術の時間で、悟はいつも以上にボンヤリとただ見ているだけだった。

「君たちは強い、大丈夫。
ああ、憂太は体力無いから、校庭30周ね。」

「ええ〜!」

憂太はブツブツ言いながらも悟の言葉に素直に従う。

「駄目だ、全然上の空だ。」

「しゃけ。」

ここ最近悟はずっとこんな感じだ。

その余波は主に学生達に皺寄せがくる。
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