【呪術廻戦】五条悟から逃げたいので呪詛師目指します【R18】
第9章 五条先生と副担任※
悟は仁美の手を掴んで離した。
「仁美…もうそれしなくていい…。」
仁美は条件付きじゃ無いと、悟に触れてくれない。
もうそんなのも嫌なのだ。
仁美はため息を吐くと、悟から降りた。
少し冷静になった頭で、疑問に思った事を悟に聞いた。
「…本当に呪いで回帰して、魂を縛ったなら…。」
仁美の言葉に、悟は顔を上げた。
振り返って悟を見下ろす。
「何故貴方は、離れる事をそんなに怖がるの?」
悟がさっき言った様に、回帰して何度でも出会うなら、今世で離れたって別に問題ないでは無いか。
ジッと見る仁美に、悟の口が開いた。
「…僕の魂が、仁美から離れちゃダメだと言っているんだ。」
都合がいい魂だな。
悟の答えに仁美は顔を晒した。
「…それに僕は記憶を持っていけないんだろ?」
仁美は自分をよく知っているのに、悟は仁美と出会ったのは2ヶ月前なんだ。
たったの2ヶ月しか仁美と思い出がない。
こんなに好きなのに、それで満足しろと?
仁美の真実の相手の応援をしろと?
どうせ来世で会えるからと?
それが仁美との今世の思い出になるのなんて、辛すぎるだろう。
悟はグッと拳を握った。
ほんの少し。
仁美が真実の相手を見つける間だけでも、側に居てくれないのか。
そんな悟を見て、仁美はハッキリ気が付いた。
絶対に、悟から逃げないといけない。
魂の縛りが何なのか、確かめる必要があった。