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銀魂 短編集

第16章 土方 居場所


「相変わらず小汚い街だなぁ。」


誰にも聞こえない小さな声で
数年ぶりに踏み入れた
江戸の街に声をかけた。


私は雑多な街を
流すように
見回しながら
彼女の眠る墓へと足を進めた。


墓石の前に辿り着くと、
ここが江戸であるのを忘れるくらい
静かだった。


「あなたは死んでも
こういう空気を醸し出すんですね。」


「アキ…?」


ふと名前を呼ばれ、
その声の方へ
顔を向けた。

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