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銀魂 短編集

第13章 沖田 攻撃は最大の防御


しかし、その言葉に対して
総悟から反応が返ってこない。


「え、そ、総悟?」


あまりに無反応で、
変なこと言ったのかと
不安になってしまい
恥ずかしさから背けていた目線を
総悟に戻す。

すると、私の目を隠すように
総悟の右手が私の顔を覆った。


「それは、反則ですぜィ…」


指の隙間から少し見えた総悟の顔は、
空いている左手で口元が
隠されていたものの、
滅多に見ることの出来ない
真っ赤な状態なのがわかった。


「今日はもういいでさァ。
ほら、もう行きますぜィ。」


今日は総悟に愛の言葉を囁かれなかった。
私の手を引きながらも、
絶対こちらに顔は向けない。

でも、後ろから見える耳は
ほんのり赤いままなのがわかった。




あぁこれは…。




ラスボスとの戦いで負けないためには、
攻撃に耐えるだけじゃダメだった。

防具を着ければいいという
問題でもなかった。

毎回は無理だけど、
たまに応戦してみよう。




攻撃が最大の防御。
負けっぱなしじゃいられない。




(俺に反撃とはいい度胸でさァ。
覚えてろ。)
(ごめんなさい、勘弁してください。)
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