第13章 沖田 攻撃は最大の防御
「恥ずかしくて死んじゃう。
もう十分伝わってるから…」
「茹でダコみたいですねィ。」
総悟がニヤニヤしている。
こんな反応も楽しまれているのは
重々承知。
でも、これはもう不可抗力。
頭で考えてどうにかなるものじゃない。
「はー満足した。
さ、俺は昼寝してきまさァ。」
そう言って、
チュっと小さな音を立てて、
キスをされた。
まだ熱を発生させることができたのかと
感心するくらいに、
更に顔が熱くなるのがわかった。
「あー!もう!!!!」
その熱に耐えられなくなって
叫んだ私に、
総悟は後ろ手で
ヒラヒラと手を振りながら
廊下を歩いて去って行った。
王子様の皮を被ったラスボスのせいで、
私のライフはもうとっくに0。