第12章 銀時 一緒にいたい
「銀ちゃん?」
責めたみたいになっちゃったかな、と思って、手を伸ばして銀ちゃんの頭を撫でてみた。
別に怒ってるわけじゃないんだよって伝えたくて。
そうすると、少し弱まっていた腕が再びギュッと抱きしめてきた。
「将来の夢言い直していい?」
少し声音が変わった。
再び首を回して銀ちゃんを見ると、
顔をあげた銀ちゃんと目が合った。
「アキ、こっち向いて。」
そう言われ、銀ちゃんの膝の間でぐるっと身体を回して向き合って座った。
銀ちゃんの瞳と、
私の瞳が直線でつながる。
「…アキと家族になりたい。」
銀ちゃんの目が真っ直ぐすぎて、目を逸らすことができなかった。
それと同時に、何だか泣きそうになった。