第7章 銀時 ただの救世主
「私の部屋に…Gがいる…無理…どうしよう…」
『…え、何?結構銀さん真面目モードなっちゃったよ?
イケメンバージョンの銀さん登場させちゃったよ?』
銀ちゃんが向こうで何やらブツブツ文句を言っているが、
こっちにそんな余裕はない。
「銀ちゃん!早く来て!!私死んじゃう!」
『ったく…わかったよ。すぐ行ってやるからちょっと待ってろ』
力の抜けた声でそう言うと、電話が切れた。
早く早く早く。
今もどこかにGは潜んでいる。
この部屋のどこかに待機している。
私はベッドの上でじっと銀ちゃんが来るのを待っていた。
―ピンポーン
しばらくすると、チャイムがなった。
ベッドから降りることに恐怖を感じながら、ダッシュで玄関へ向かい、ドアを開ける。
「おわっ!あっぶねぇなぁ」
ドアを開けた瞬間その来客に抱きつく。