第6章 沖田 恋ってやつは
「あ~だりィ」
今日もいつものようにサボり中。
何して時間をつぶそうか。
そんなことを考えながら歩いていると、
特に目指したわけではなかったが
一軒の甘味処にたどり着いた。
少しかかんでのれんをくぐる。
「あ!沖田さん!こんにちは!」
中に入るとすぐに聞きなれた明るい声が聞こえた。
「相変わらずアキは元気ですねィ」
「これくらいしか取り柄がないですからね」
そう言ってアキはヘラっと笑った。
その笑顔からつい目線を逸らしてしまう。
「今日は何にしますか?」
アキはそんなこと気にも留めずにいつも通りの接客をする。
「みたらし団子一本頼みまさァ」
「はーい!少々お待ちください」
彼女は奥へと戻っていった。