第1章 銀時 花の金曜日
とりあえずお腹すいた。
お酒が飲みたい。
そんな花の金曜日。
「ねぇ銀ちゃん。銀ちゃんってば!」
午後6時45分。
日も長くなり、まだ少し明るいこの時間。
今日は飲み会だーー!なんて会話を小耳にはさんでしまい、
どうしてもアルコール欲求が我慢できなくなった。
そのため、パトロールの帰り道で
誰なら急な誘いに乗ってくれるか考えていた。
そんなときに目の前にあらわれたのは
我らが銀ちゃん!
いるじゃん!!!!
このお誘いに乗ってくれる人!!!
そして冒頭に戻る。
「銀ちゃん!お酒飲みいこー!!」
「あぁ?アキか。いきなりなんだ。
仕事中に逆ナンですかー?」
「あと少しダッシュしたら仕事終わり!」
「いや、パトロールって見廻りながら歩かなきゃ意味なくね?脇目もふらずダッシュしたら意味なくね?」
「だって金曜日だよ!夜だよ!明日お休みだよ!」
「銀さんはアキと違って忙しーの。
悪ぃけど他あたっ「銀さぁぁぁん!!ねぇ!どの女の子にする?この新人の子なら指名料安いし可愛いけ…ブゴァッッ」
まだおらしき生き物がゴミ捨て場の
ゴミ達と一体化していた。