第17章 桂 頑張るのをやめる
「小太郎、疲れた。」
ポツっと言葉を落とす。
「そうか。
いくらでも休めばいい。」
小太郎の
優しい声が脳をジンジンさせた。
「もう色んなことが
めんどくさい。」
「アキは優しいからな。」
「優しい人は
こんなに頑張らなくても
大丈夫だよ。」
「アキは
それ以上頑張らなくていい。」
「1人は嫌。」
頑張らないと。
頑張らないと
好きになってもらえない。
頑張らないと
嫌われてしまう。
友達って難しい。
気持ちが見えすぎても
きっと怖いのだろうけど、
仮面の下を感じるのが
もっと怖い。