第1章 【愛し生きること】
可愛すぎる反応をする廉に煽られて
欲情を掻き立てられたオレは
もっと、その声を聴きたくて。
もっと、感じてる廉を見たくて。
奥へ奥へと廉の快感を探す。
羞恥心に支配されて
一気に顔が蒸気していくのに
耐えられなくなったらしい廉は
慌てて左手で自分の口元を抑えたり
刺激から逃れようと
オレが触れてる場所を捩らせては
精一杯の抵抗をしてくるんだけど
その全部が悔しいくらい
オレを煽ってくんのよね。。。
「…ねぇ、、廉それ…、絶対わざとでしょ笑」
そんなオレの言葉に「……何が?」
なんてとぼけてくんの。
「そんな表情しながら
精一杯の抵抗してこられたら…
ヤバいって知ってるでしょ?
廉もオトコなんだからさ…」
「…そんなん知らん。」って知ったかぶりする廉に
「よく言うわ!」って笑うと
「なぁ…ほんま、うるさい。
そんなん、、
海人に乗られたときにもう、忘れた。」
なんて顔を逸らした廉の横顔がキレイで―――…。
ここでとどまる術なんか知るわけもないオレは
廉の髪を耳にかけるふりをして両手で耳を塞ぎ
廉から聴覚を奪っては
カタチの整った廉の唇に
吸い込まれるように口吻ける…。
―――またや。
また、この感じたことのない快感が
俺を襲ってくる…。
……なんでなん?
海人のキスは…
今まで誰とも感じたことないくらい
気持ちよくて確実に俺の脳を溶かしてきて
徐々に熱を帯びては
抑えきれん吐息が漏れ出て
自分のカラダを支えきれんくなる…。
…なんで?
なんでなん??
わからんけど、気持ちよくて
「……んっ…」
わからんけど、もっと欲しくて
「…ん、…か、い、、あっ…」
わからんけど、嫉妬して
わからんけど、これ以上は無理で、、
「…っ、、はぁっ、、」
限界を感じた俺は呼吸を求めて
顔を横に向け肩で必死に息をする。
「…廉、どこまでかわいいの笑」
なんて…、俺の気も知らんと
悪戯に笑う海人に無性に腹が立つ。
「…ちゅーか、お前さ、、
こんなんどこで覚えてんの?」
「ん? ふふっひみつー♡」
「うざっ」
「教えるわけないじゃん?w
だって、カノジョはいてもいいんデショ?」
その言葉にキスしとったときに感じた嫉妬が
フラッシュバックする…。