第5章 【キミに追いつくまでの70日】
「…レン?」
「俺、いざるなら今日しかないって…
準備してきたんよ?恥、かかせんで…。」
耳まで真っ赤にしてオレの胸に顔を埋めてくる
レンの可愛さったらなくて…
それは…かろうじて繋ぎ止められてた
オレのペラッペラの理性を
吹き飛ばすには充分過ぎる破壊力で。。
「…廉?実は、オレも…同じこと思ってた。
廉がアイドルの道に入ってくれた
今日しかないなって…思ってたから。」
「…ふっやる気満々メンやな苦笑」
「なるべく、優しくしたいから…
煽んないでよ?」
「なによ、それ」
「もう…、それ。
その顔でそんな顔しないで…。」
「海人はほんまに俺の顔好きやなぁ苦笑」
からかうような廉の態度。
だけど、そんないたずらっ子な廉も大好きで。
「そーだよ?悪いけど、廉がヒクくらい好き。
いーの?オレ、多分もう…止まんないよ?
その綺麗な顔をぐちゃぐちゃに汚して
オレのことしか考えられないくらいオレで
いっぱいにしたいって考えてるくらいに
好きだけど…いいの?」
「…奇遇やなぁ。。
俺がされたいこととおんなじやわ苦笑」
あぁ、もう
知らない。
欲望に任せて
細くて折れそうな廉の首筋を
舐めあげる…
「ふっ…あっ!」
突然の刺激に漏れ出た嬌声。
自分の口から出た恥ずかしさに絶えられんくて
左手の甲で口元を抑える、けど…
その手はいとも簡単に開かれて、
ベッドに押さえつけられちゃって。
「…きかせてよ。廉の声。」
海人の低音に鼓膜が震えた瞬間
全身が粟立っちゃって
何も考えられんくなる…。
そんな俺のことなんかお構いなしに
まだ俺の首筋におる海人の唇は
強く吸い上げながら
滑らかに上下させとって…
自身を愛撫するのを想像させられるから
たまらん気持ちになる。
その想像を振り払うように
身を捩ったり太腿を擦り合わせたり
してんのに
カラダはどこまでも正直で
海人を求めて
後孔が疼き始める…
「かいっ、サイドテーブルの2段目、開けて?」
廉から指定されたそこには
オイルと慣らすためのバイブが入ってて…。
「ごめんな?最初はロマンチックにいきたい
気持ちもあんねんけど…。オレ…
わけわからんくなるまで解さんと痛くて、、
やないと多分、最後までできんから…。」