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【KP】BL

第5章 【キミに追いつくまでの70日】






「もし、もしうちの事務所がこんななることも、
紫耀達の活動がすぐに軌道に乗ることも
わかっとったら…海人はそっちの人生、
選ぶ未来もあったんやないかなって…。」

「廉!」

「もしかしたら、海人が3人と一緒に活動しとった
未来を、俺が…潰してしもたんかなって…。」

「廉!!」

「なっ、なに?」

「もーー廉、さすがに怒るよ!?
なんでそんな悲しくなるようなこと言うの?

2人で活動してるときのオレのこと、
ちゃんと見てた?それともなに?

もっかいピースツアー最初からやり直さなきゃ
わかんない?!もう…バカバカ!廉の大バカ!!」

「バカってバカって…
そんな、何回も言わんでええやん…」

「大バカだなって思うけど…
それを溜め込まないでちゃんと話してくれたのは
褒めたげる!」

「…ふはっ、えらっそーに…苦笑」


廉から不安を取り除いてあげたくて
廉のおでこにコツンとおでこをつけて
もう一度、誓う。


「廉?オレは…あのときの言葉が全てだよ。
オレの人生をかけて廉と、キンプリと、
向き合っていきたい。それ以外、ないからね?」

「…ん、うん。。」

「廉はさ、2人体制スタートしてから1番近くで
オレのこと見てきてくれたじゃん?
ホントに…信じられない?オレのコト。。」

「…海人のことは…信じとる。何があっても
俺の味方でおってくれるんやろうなぁって。

けど、けどな?海人のこと大切に想えば想うほど
不安にも…なんのよ。

俺にとってはベストやったけど、
今の選択は海人にとって本当に
ベストやったんかなぁって…

でも、そんなん考えてまうのは
海人には世界で一番、幸せでおってほしいからで…」


そんな俺の言葉に、
海人は安心したようにへにゃっと笑って。
「てか、、廉?
すっごい、殺し文句言ってる自覚…ある?苦笑

そんな風に想ってくれる廉が隣にいてくれる
こと以上の幸せ、オレにはないんだからね?」


思わず想いが溢れたオレは無意識に
抱きしめる力が強くなってたらしくて、
「かいっ苦し…」なんて、訴えられる。




一旦、腕を緩めたオレのことを見つめながら


「海人。独占してよ、俺のこと…」


なんて…
廉が、言うから―――…。




あぁ、もう、、知んないよ?


今日は止めらんなくても
オレは悪くないよね…?










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