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【KP】BL

第5章 【キミに追いつくまでの70日】






「あ〜なんか、相変わらずやったな?笑」

「あははっそだね?」

「なんか…ごめん何もない。」

「なになに?どした?廉…。」

「何もないって…苦笑」


海人がぎゅっと抱きしめてきて…。


「何もない廉はそんなこと言わんやん。」


ときどき出る海人の関西弁は
俺に歩み寄りたいとき…。


「言いたくなかったら無理して言わなくていいよ?
廉が落ち着くまで、こうしとく…。」


あぁ、海人や。
俺だけの海人…。


5人でおるときの海人は…
いつもの海人とは違って見えて。


2人になる前はあれが当たり前の海人やったし、
ああいう海人しか知らんかったけど、、


みんなに、可愛がられて、甘えて、甘やかされとる
海人は俺と2人のときとは違う海人みたいで。


昔は俺が、MCせなって、好き勝手喋るメンバーを
まとめなって気負っとったところあったけど
今は海人と2人ありのまま
ただ、ゆるゆると喋ることが増えて。


今は…わかりにくいって言われる俺のボケも
海人は拾ってツッコんでくれるから
何も考えんと喋りだすことも少なくなくて。


けど、ひょっとしたら
海人に負担かけとったんかなぁ。
こんな風に甘やかされとる方が居心地ええんかなぁ…


もしかしたら、海人が3人と一緒に活動しとった未来
俺が…潰してしもたんかな…。


そんなん考えたらぐちゃぐちゃしてきて。。


海人は…なんていうか、人に優しすぎるやん。
自分の気持ちより人の気持ちを優先しようと
するっちゅーか…。


俺たちはそういう海人に救われてきたし、
海人のいいところの1つやと思う。


けど…そういう海人やから
ずっと、気になっとったことがあって。


「海人はさ…、後悔してへんの?」

「えっ!急になに?何の??」

「俺と…キンプリの人生、選んだこと。」

「待って。全然わかんない。
急に何で、そんな話になんの苦笑」

「紫耀達の新曲?…かっこえぇやん。」

「うん!こういうのがやりたかったんだ!
がすっごい伝わってきてかっこいいよね?」

「…よな?けど、俺は…あれ観たとき
自分があそこにおること想像できんかった。
1ミリも。
けど…違うやん、海人は。。」

「…廉?」

「海人も思わんかった?俺は思ったよ。
海人がここにおったら
どんだけかっこえぇんやろって…。」










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