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【KP】BL

第1章 【愛し生きること】






そんな俺の反応を見ていた海人は
口の端を片方だけ上げては妖しく笑い、


するりと流れるような動きで
俺を組み敷いて…。


半開きの目で色気をまき散らしながら
俺に近づいてくるから…
キス、されるんか思て。


こっちはもう、
そのつもりやったからさ…


唇の隙間から舌を少しだけ覗かせて
迎え入れようとした俺を
素通りしてしまわれた海人に


少しだけ、
寂しさを感じた刹那―――…。


「感じてる廉、すっごい可愛かった…。」


なんて…、
俺の耳元で囁いては
吐息交じりに


「…ねぇ、もっと、、
感じてる廉、魅せてよ…。」


なんて…、もうさ。
そんなん、、あかんやん…。


突然の刺激にカラダがキュッとすんの
我慢なんかできんくて。


「ちょっ、待って?!
 海人したことない…んやんな?」


いつものかわいさからは想像もできん海人に
動揺が止まらんかった俺は早口で質問する。


「ヤラれる方はね。
 ヤる方もオトコとはしたことないけど…
 カノジョとそっち、したことあるし。
 …いいよね?」
さも当然かのようにそう言いのける海人。


「よくないわ!笑 よくないのよ!笑笑
 全っ然違う話になってくるから、これぇ!」

「もう…廉、さすがにうるさい苦笑
 ムードのかけらもない。。。」
なんて呆れ顔してくるんやけど、
そら慌てるやろ!


そんな俺に
「廉、かわいい…」
なんて零しながら口吻けてくんの。
何なん…苦笑


あぁ…俺このまんま、、
海人に抱かれるん…?


けど、、、
それも悪ないんかもな…って。


やのにさ、
海人を求めて差し出した
俺の舌を置いてきぼりにして
海人が離れるから…


どういうつもりなん…?
って思っとったら
また俺の右耳を塞いできて…。


海人に焦らされたせいで
いつもより刺激を敏感に受け取る
左耳の入り口付近に感じる
海人の熱い吐息…。


いま俺の左耳にちっさい心臓あるわ…
真面目にそう思うくらい


ドクドクと血の滾りを
感じとった耳たぶを


カリッ……
甘噛まれちゃった俺は
突然の刺激に


「…んっ……」なんて…。


身を捩りながら
自分から漏れ出た甘い吐息に驚いた俺は
自分の口元を手で抑えんので精一杯で…。


「廉…? いいよ。我慢しないで。
もっと、聴かせて。。。」










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