第5章 【キミに追いつくまでの70日】
「海人、ドラマ始まったら根つめるし
気ぃつかいやから緊張してたんやろ?」
「けど、けどさぁ!」
「まだ紫耀たちおるんやし、
見送りできるやん?気にすんなって。
そんなことよりさ、、」
そんな会話をしながら、ベッドに近寄って…
おもむろにベッドサイドに腰掛け、
顔にかかった海人の髪を整えると…
「ちょっ、レンッ、待ってっ!
みんな、いる…から!」
察したらしい海人が声を潜めて
俺を責めながら顔を背ける。
そんな海人に煽られた俺は
強引に口吻けて…
「おめでとうな、海人。誕生日。」
「…え?あっ!ん…ありがと…」
ドアの方を、チラチラと気にしながら
ソワソワする海人見て、
たまにはこういうんも悪ないなw
なんてことを思う。
「やっと、俺に追いついたなぁ笑」
「もう!廉、うるさいっ!!笑」
「まぁ…俺的には
逆によかったけどな?寝てくれて。」
「えっ…なんで?」
「…なんでか、知っとるくせに。」
さっきの触れるだけのキスとは違う
深く、熱いキスで脳が溶かされ、
みんなが隣りにいる背徳感で
ワケがわからなくなって瞳が潤む。
名残惜しくも唇を離したあと
廉を見つめると…
「海人…その顔、くっそエロい。」
「もうっ!レンのせいじゃんっ!」
廉の肩を笑いながらバシッと叩いて
立ち上がろうとするオレを抱きしめて
「…あかん。まだ、向こう行くの禁止。」
なんて、言ってくる…。
「…廉?さすがにもう行こっ?
あんま遅いと、みんなに怪しまれるから…!」
そう言い残してドアの方にスタスタと向かって
みんなのいるリビングにヒョコッと顔を出す。
髙橋「みんな、ごめんね?せっかく
集まってくれたのにオレ、寝ちゃって…」
神宮寺「しょーがないしょーがない!
海ちゃん、おねむだったもんね!」
髙橋「もー、ジン!子ども扱いしないで!笑
もうオレ、25だからねっ?」
平野「その言い方が子どもじゃんw」
岸「海人にはいつまでもそうあってほしいわ!笑
そうそう!海人に俺達からプレゼントあんのよ!」
4人「お誕生日おめでとー!!!!」
髙橋「え?!嬉しい!!ありがとう…!
ね、開けていい?」
いそいそと包みを開けて…
髙橋「えっ?!これ…ホントにいいの?
欲しかったけど、高くて諦めてたやつ…!」