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【KP】BL

第5章 【キミに追いつくまでの70日】






対して海人は緊張してんのか
いつもよりペースが早くて…。


そんな海人の隣で空になった容器を
袋に纏めてくれとったじんが
「ごめん、袋いっぱいになっちゃった。
ゴミ袋ってどこある?」なんて聞いてきて。


1回酒飲みだしたら
トイレ以外ほぼほぼ動かん俺の変わりに
「ちょっと待っててー!」海人が動く。


それは…、
俺たち2人にとったらごく自然なこと。


やったけど―――…。


神宮寺「えっ、海人って…廉の家の
ゴミ袋の場所とかまで知ってんの?

え、なんか、、エッチくない?笑
同棲カップルじゃん笑」

岸「確かに確かに!普通、人ん家の
そういうの、知らないよね?」


2人がキャッキャしてんのをよそに
一点を見つめたまんま黙りこくった紫耀…。


そのやりとりを何も知らん海人が
「はい!これ!」脱衣所から戻ってきては
無邪気にゴミ袋をじんに手渡すと
それをニヤニヤしながら受け取って。


「?」海人は不思議そうな顔をしながら
隣に座っている紫耀に話しかける。


髙橋「しょぉ、何飲んでんのー?」

平野「…マッチ。」

髙橋「紫耀さー、それずっと好きだよね?笑
ひと口ちょーだい?」

平野「俺はいーけど、…いーの?」


紫耀が、明らかに俺に聞いてきて。


正直…嫌よ?


やけど、そんなん言えるはずもない
俺は聞こえんふりすんので精一杯…。


髙橋「おいしー!てか、ちょっとお酒
休憩したくなっちゃったかも。ねぇ、廉?
紙コップでジュース飲んでもいい?
グラス増やさないから!」

永瀬「ええよ?ちゃんと最終的に飲むならな?
お残しは許しませんから笑
いくつか紙コップ持ってき?」

髙橋「ありがとう!うん、わかってるって!」


またしても勝手知ったる海人に視線が注がれる。


永瀬「…あれよ?なんか、2人になったらさ、仕事も
プライベートも境がなくなったっちゅーか。

飲みながら、いつの間にか仕事の話になることも
あるから、家の方が安全やなってことで
よく俺ん家来てもらうから…。」

平野「…別に、聞いてないけど?」


不穏な空気をいち早く察するじんは
自分からゴミ袋の話を始めたくせに
スンッとしとって。


岸「仲良くやんのが1番だから!!
良かったじゃん!ねぇっ?!?」


こういうときのきっさん、
マジで助かるわ…。










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