第5章 【キミに追いつくまでの70日】
さすがの俺たちでも
ちょっぴりしんみりするんかな…
とかいう俺のセンチメンタルな心配をよそに
さっきのメッセージのまんまの3人が
わちゃわちゃとフッツーーに入ってきて苦笑
久しぶりー元気だったー?
なんて会話を交わしながらハイタッチしよるから
あの頃の騒がしさを一瞬で思い出しちゃって。
そんな海人たちを目を細めながら眺めとったら
バチッとじんと目が合って、謎の会釈をする。
とりあえず食いもんをウーバーに頼んで
まずは、乾杯から。っちゅーことで
紫耀たちが持ってきてくれた酒やらを
注ぐグラスをテーブルの上に置く。
今日は紙コップやなくて、特別やで?笑
そんなことを思いながら
いつもの場所に先に座っとった
海人の隣に座ろうとすると…
どこに座ろうかと決めあぐねていたらしい
じんから不満が…苦笑
神宮寺「ちょっと廉さぁ…考えて?笑」
永瀬「は?何をよ?俺、今日
特別にグラス出しとるやん!笑」
神宮寺「それはありがとうだけど!笑
何をって…席だよ!笑
廉たちは普段、一緒にいれるんだからさ、
俺たちの間に入り込む感じで座ってよー」
じんからの訴えを聞いて紫耀ときっさんの方見たら
“うんうん”とじんを援護する視線を送られる。
永瀬「あっ、そういうことな!確かにな?
海人の隣におんのが当たり前過ぎて
いつもどおりに座りかけたわ苦笑」
収まりの良さそうな並びで
じん、海人、紫耀の向かいに俺、きっさんで座る。
髙橋「じゃあ、乾杯しよー!
音頭は言い出しっぺの岸くんね!」
岸「えー、飲めない俺が、ジュースで!!
乾杯の音頭をとらせていただきます笑」
神宮寺「よっ!」
岸「紫耀の誕生日から海人の誕生日前日までは
我々、年子ということで…」
永瀬「それであの期間指定やったんや笑」
岸「そうだよ!!それ以外ないでしょ!!
ということで…轟け!年子!!
カンパーイ!!!!!」
平野「バカだわ〜笑」
永瀬「バカだね〜笑笑」
あれ?あれって…
ひょっとして、幻やったんかな?
そう思うくらいに自然に、
俺達の隣に紫耀達が存在しとって…。
楽しくて。
また明日からも普通に
あの頃みたいに一緒におるんやない?
みたいな錯覚をおこしかける。
あっぶないなぁ…
さすがに、今日は酒、控えんと…。