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【KP】BL

第3章 【交錯する想い】






「…いいよ? イッて。」
なんて囁いて
耳中に舌を這わせれば…


「…ぅあっ…かい、、出…る…っ!」


背中を仰け反らせて
オレと身体を密着させた途端に
吐き出された欲が


シャワーで流されて
排水溝へと吸い込まれていく…。


「よかった、、ね…廉?」
オレの首に腕を回したままぐったりした廉が


「な、にが…っ」
って息も絶え絶えに返してくる。


「…ん? 溜まってたんでしょ?」

「ちがっ、そうやない!」
…こともないけど苦笑


「それだけやなくて…早く、
 海人とそうなりたいのよ、俺は…。」

「ふふっ笑」

「…なん?」

「イかされちゃって、素直になる廉、
 かわいーなぁって!笑」

「はっ?! コイツ…ほんま、だるっ!」


お風呂を済ませていた廉は
ザッと身体をキレイにしたあと湯船に浸かり、
オレが洗い終わるのを大人しく待っていて。


オレが浴槽に入った途端、
胸に背中を預けてくるかわいい廉。


「なぁ…、俺だけなん?」

「…何が?」

「早く、そうなりたいの。
 海人は…違うん?」

「んー、違うくもないけど、、」

「…けど?」


背中を浮かせて海人の方を見る。


と―――…




ヤバッ!!ミスった…


濡れた髪を掻き上げた
俺の一番好きな海人がおって。


あかんやろ、それは…
そんなん、反則やん、、。


勢いよく向き直しては照れ隠しで
ドボンと頭を潜らせぶくぶくとお湯を震わせる…。
 

「廉…何やってんの?笑
 廉もオレと一緒に潜水やる?笑」

「やらん笑 俺は…さ、はよそうなって、
 海人のもんになりたい…んやけど、。」

「んー…そうなんなくても、オレは廉のだし
 廉もオレのでしょ…? 

 オレはさ、
 ゆっくり育んでいきたくて。

 軽い気持ちで廉と付き合ってるつもりないから。
 …それじゃやだ?」


海人は…ズルいよな。
そんなん言われたら、イヤやなんて言えんやん…。


「多分だけどさ…
 気持ちはなくても、体は重ねられるじゃん。」


俺と紫耀のこと言われてるようで
勝手に居心地が悪い…。


「……かもね。」

「だから、
 そこはオレ的にはあんま重要じゃなくて。

 廉とは心の底で深く繋がってるなぁって
 オレは思ってるし。

 急いで全て知っちゃうの、勿体なくない?」







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