第3章 【交錯する想い】
海人の言っとることはわかる。
けど、、
俺と紫耀のこと知っても
そんな余裕でおれるん…?
「あ~…熱くなってきちゃったね! 上がる?」
「海人は風呂もサウナもすぐ音上げるなー笑」
「ソワソワしてきて、すぐ我慢できなくなんのよ笑
逆に廉、すごいよね!
サウナとかもちゃんと整うまで我慢できるし。」
「我慢いうか…、気持ちいしな。」
「えっちなこと考えちゃうって言ってたもんね笑」
「ちゃうわ!笑 さっきの気持ちいは
そっちの意味ちゃうやろ!笑
それはもう、イッちゃってるからww」
「イッちゃってるはヤバい笑笑」
廉とお風呂から上がって、
いつもどおりに
お互いの髪を乾かし合う。
「はい、終わりっ!
廉の髪すぐ乾くからいいね〜!
じゃ、次オレね! はい!」
乾かして、と言わんばかりに
可愛らしく頭を傾けてくる海人。
「…俺、ずっと思っとったけど、、
この制度、絶対に俺が損しとるよな笑笑
海人なかなか乾かんのよ!苦笑
顔も髪も濃密やからww」
「あ…、気付い…ちゃった?!笑」
「結構序盤にな!笑
なんなら初回で気付いとったけどな!笑」
「気付いててもやってくれてるとこに
愛、感じちゃうな〜!笑」
「おっふw ……ズルいわ、お前…笑」
海人は…俺が髪を乾かしとる間も
鼻歌なんか口ずさみながら常に頭ゆらしとって。
コイツほんま、落ち着きないよな…って思うけど、
そういうとこもかわいらしなって思う。
けど、、海人の髪を乾かすたんびに
紫耀とオソロイの場所に開けられたピアス穴が
俺の心を抉ってくるって…
海人はきっと、知らんよな…。
もし、俺が…
紫耀との過去を告白したら、、
海人はどうする…?
わかっとるよ。
そんなこと言葉になんかしちゃったら
ギリギリ保たれとるバランスも
過去の思い出たちも
音を立てて崩れ落ちるってことくらい…。
だから言わん。し、
言えるはずもない……
けど、、
そんなアホなこと考えちゃうくらい
欲しちゃってんのよ、海人を…。
まだ、
海人が足りんくて。
まだ、、
紫耀が消せんくて。。
コビリツイタ紫耀の痕が疼くのよ
今も、、
お願い…
はよ、上書いてよ海人。。
❤💛Fin💛🖤