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【KP】BL

第3章 【交錯する想い】






まぁ、、海人に対して強いんは認めたるわ。


「けど、独占欲丸出しなんは俺いうより、紫耀やろ。
 海人のこと、俺には渡したないってことやん…。」

「え? 考えすぎじゃない?笑 それか
 一周回って廉をとられたくないってことかもよ?」




それは…ないのよ、海人。


俺は海人が疑っとったきっさんとやなくて、
紫耀と、そうやったから。


海人には言えんけど…。




海人と俺が一緒におるの見てイライラしとった紫耀は
勘違いして、俺を抱いた。


『廉…、今日俺ん家来て。』


仕事中以外は
あんま喋ることのなくなっとった紫耀が
珍しく俺に近づいてくるから
変やな、とは思ったのよ。


『えっ…何で?笑
 もう俺らプライベートじゃ随分会っとらんから
 紫耀のいまの家、どこか知らんし…苦笑』

『そういやそうだわ苦笑
 わかった、マネージャーに送らせるから。』

『え? いや、ちょっと無理!
 俺、いま撮影中で忙しくて
 何時終わるかわからんし、、。入りも早いから。
 何か話あるんならいま聞くけど…。』

『……は? お前、そんなんどーにかしろって。』


紫耀は…自分の思いどおりにいかんと
直ぐにへそ曲げる。


『…わかった。。』


波風立てんとグループ活動続けるために
俺は…自分を犠牲にした。


何度も…。




けど、ベッドではちゃんと、
紫耀は優しくて。


ベッドの上でだけは、
出会った頃の関係性に戻れるような…、


そんな気がして
紫耀に抱かれんの、嫌いやなかった。




なのに、、


『謝って済む問題じゃないのはわかってるけど、
 本当にごめん。廉じゃ、なかった。』


本当に、
どこまで自分勝手なんよ…苦笑


強制的に始まった俺たちの関係は
勝手に幕を下ろされて
呑み込むしかなかった俺…。




それと同時に
恋愛禁止のルールを立ててきた紫耀。


弟として可愛がっとった海人のことを
いつしかそういう目で見とった自分への
戒めだったんやと思う。


けど…、


「……廉? 渡したくないもなにも…
 オレは廉のものだし、オレの全部を廉にあげる。
 だから何にも心配しなくていいから。…ね?」


廉の肩をさすりながら伝えると

「…俺、海人の全部もろてない…。」

なんて、ジト目で訴えてくる廉。











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