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【KP】BL

第3章 【交錯する想い】






「ちょっ、廉! れーーん!!
 何してんの?! さすがにこの時期に
 布団かけずにソファで寝たら風邪ひくって!」


慌てたオレは、
思わず廉に駆け寄って揺すり起こす。


「…んー、海人? はよ…。」

「おはようだけど、そんなことよりさぁ!」

「さむっ…」

「それはそうでしょ!! もう…バカッ!」

「バカ? バカはお前やろ!」
無意識に口を滑らせちゃって。


「えっ、オレ?!」

「あーごめん、何もない何もない。」

「や、それ…絶対なんかあるときの廉だし苦笑」

「いいのよいいのよ、そんなことは。…何時?」

「いま? 11時。」

「まだ仕事まで時間あるなぁ…海人は?」

「あっ今日オレ…カイタくんとダンス動画
 撮る予定だから、今から準備して出るよ。」

「あっ、またあれ撮るん? カッコええよなぁ!
 楽しみにしとるわ!」

「ふふっ…ありがと!」




***




「お疲れっすー! あ、海人くんさっきさ、
紫耀くんから連絡あって。いまから海人くんたちの
映像取るよって言ったら来たいって言ってたんだけど
…呼んでも大丈夫?」

「あっ…全然、大丈夫っす!」

「オッケ。じゃあ連絡してくるね。」


丁度、オレたちが振り入れして、
カタチになってきた頃に紫耀がスタジオに合流して。


「久しぶりじゃん海人ー! 元気だった?」

「相変わらずめっちゃイケメンな紫耀、ヤバ!笑」

「うぜぇわ!笑」


近寄りながらハイタッチして。
久々の紫耀にめちゃめちゃテンション上がる!!


「今から撮ってもらうから、ちょっと待ってて。」

「ん、てか、それ観に来たし笑」

「…なんか、授業参観みたいで緊張すんだけど笑」


なんて、踊る前はほわほわしてるくせに
踊りだしたら急に、持ってかれる。


海人のダンスは
いつも、そう。


負け知らずだった俺が初めてヤバいって思ったのも
廉がダンスを褒めるのもいつも海人だった…。


「ヤバッ!2人ともめちゃくちゃカッコいいわ!!」

「ありがと!」
照れくさそうなカイタくんと目を合わせて笑う。


「どう…? 最近。」
少しだけ、聞きづらそうに紫耀が言うから


「んっ? 廉と楽しみながら頑張ってるよ!
 手探りだけど、それもまたいいのかなって。」


心配をかけないように明るく答える。








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