第3章 【交錯する想い】
「おーーい、あの永瀬廉が来ましたよー笑」
海人のほっぺをぷにぷにしながら言うと
「…あのって何w」
布団から少しだけ、顔を覗かせて笑う海人。
「あの、はあの、やろ笑 てか、かわい…」
「…かわいい?」
「何で? 海人はかわいいやろ。」
「……久しぶりに廉に言われた気がするっ!」
布団を被りながら向こう向いて照れ隠しする海人は
さすがに可愛すぎやろ笑
「セーラー服姿はいただけんかったけどな笑」
「もう…それ、聞いたし!!」
笑 やっぱり、ラジオ聴いてるやん笑
「なぁ、、今から風呂入ろ。」
「何でだよ笑 オレもう入ったし笑」
「ええやん、更にキレイなるやん。」
「あかたろうじゃないのよ笑
1日じゃそんな、汚れ溜まんねーんだわ笑」
「笑 じゃあ、秒で入ってくるから。
…起きとってな?」
「……できるだけ、頑張る。。」
急いで上がったつもりやったけど
寝室に戻ったら海人はもう寝息をたてとって…。
「…やから、一緒入ろう言うたのに…。」
海人の傍に腰を下ろして無邪気な顔で寝とる
海人見とったらなんか、腹立ってきて。
そもそもさ、、何で、海人はそんな
何ごともない感じで寝れんのかわからんのよ…苦笑
俺…海人が全然いざってこんから
勝手に期待してはそのまんま朝迎えんの
正直、しんどくて。
友達との予定
結構無理くり入れとるって…気づいとらんよなぁ
このアホだけはほんま…苦笑
こんなモヤモヤしてんの、自分だけなん?
いざったら、このモヤモヤも感じらんの…?
俺の気も知らんと口開けて寝とる海人の唇を
人差し指で縁取っとったら
滾ってきちゃって、、
我慢できんくなった俺は
海人に軽く、口吻けた…。
「……全然、起きんし…苦笑」
どっちにしろ、このまんまじゃ
海人の隣でなんか寝られんよな…
そう思った俺は冷蔵庫からビールを拝借して
酒の力を借りて、強引に眠りについた。
***
「…んっ、れぇん?」
カーテンの隙間から差し込む光で目を覚ましたオレは
廉が隣に居ないことに気付く。
「…あれ? 昨日廉が来たのって…夢?」
そんな独り言を呟きながらリビングに向かうと、
ソファで寝てる廉がいて。