• テキストサイズ

【KP】BL

第3章 【交錯する想い】






「海人が断ってきたわ。ナマイキやなぁ笑笑」
なんて返したけど、本当は、想定内。


多分、海人は帰国して早速、ラジオ聴いてんのよね。
海人は自他ともに認める俺のイチバンのファン。
(親は除く)


どんだけ俺のこと好きなんよ笑
って思うけど、そんなとこもかわいくて。


「あ、そーなん? わかったぁ。
 今からバーにでも飲み行くわ。
 じゃ、またー。」
俺がこんなこと言うたら海人は…


「…えっ、今から? もう遅いから帰りなって。
 それに向こうではあんま寝られなかったじゃん。
 ちゃんと、今日は帰ってしっかり休みなって」
…よな笑 絶対止めに入る思たもん笑


海人はさ、
めちゃくちゃ俺のこと大切にしてくんの。


モチロンそれも嬉しいんよ?
嬉しいんやけど…、


本当はこうなったこと
後悔してるんやないかなって




実は俺たちはまだ…いざってない。
そもそもいざるって何? でしょうけど苦笑


まぁ…ワレワレハコイビトドウシダ的に言うと
弱(キス)済み、
まさに中にしたまま寝ちゃったいうか…
強(いざ)未っていう感じの俺たち。


多分、戸惑ってんのよなぁとは思うし
俺も、その気持ちはわかんのよね。




けど、ぶっちゃけ…
俺の廉くんもそろそろ限界やし。


やからさ、俺が一肌脱いで
理由作ってやろうかなって思って。


「海人ん家に行っていいなら行かんよ?」
なんて言うてみる。


「もーー…廉、ずるマンじゃん笑」

「…ずるマンやった?笑」
我ながら思うのよ、ズルいって。


「……じゃあ、おいで?」


ほらな、こうなったら海人は
絶対に俺を追い返せんって知ってんのよ。




合鍵を使って玄関を開けると
いつもはついとる電気も消えとって。


「…かいとー?」
薄暗い廊下の壁をつたいながら進むと


「んー…、いらっしゃい。」
寝ぼけた声が寝室から聞こえてくるから
その足で寝室に向かう。











/ 172ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp