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【KP】BL

第1章 【愛し生きること】






「……っ…」


舌先から伝わる甘い刺激に
脳が溶かされ、
目の前が霞んでくる…。


お互いに呼吸を求めて
仕方なく、離れた
俺たちの唇を
だらしなく銀の糸が繋ぐ…。


俺の口の端から滴った唾液を掬い、


艶めかしくその指を舐めて
俺を挑発してくる海人。。。


そんなん、もうさ…。
無理で。


「……知らんで?
 そんなんして…。

 優しくできんくても
 俺のせいやないからな。

 海人のせいやから。」

「…え? やだよ笑
 優しくしてよ。オレ、、
 そっち、したことないもん。」

「……そうなん?!」


海人って、、こんな可愛い顔しといて
お手つきなしの処女なんかぁ…。


嬉しい…より先に
いいんかな、
って…思わず、たじろぐ。


そんなん聞いたらさ
ほんまにこのままヤッてもうていいんかな…?
なんて不安になるやん。


「……ほんまに後悔せぇへん?」

「もー! しつこいなぁ笑
 廉ならしないって言ったじゃん!
 何回も言わせないで。」


って頬を膨らませて背中を向ける海人が、
可愛くてたまらんくて
後ろからギュッと、抱きしめる。


「ずっと、、俺だけのもんでおって。」


廉の言葉に、返そうとしたとき
廉の携帯が着信を知らせる。




オレを後ろから抱きしめたまま
動こうとしない廉に、言葉をかける。


「……いいの? 出なくて。」

「ん。大丈夫。」


時計を横目に確認すると午前2時。


こんな時間にかけてくんのは
アイツくらいやろうからむしろ、出られんし。


そんなん思っとったら
また、着信。


「ねぇ、、オレが気になるからでてよ笑」


ヤキモチ妬いてるとき
特有の顔つきで言うてくる
海人がまた、かわいくて。


「そんなんいいから。気にせんで。」

「いや、気になるし笑」

「……わからんけど、わかった。」


海人を抱きしめてた手を緩め
仕方なく、電話に出る。


「……なに?」

『「なに?」ってずいぶんだね苦笑
 電話出るときぶっきらぼうなの、
 どうにかなんない?笑』

「…ごめん。用事ないなら切んで。」

『今日、撮影早く終わるからって
 呼びつけたのは誰よ笑

 私、3時間くらい
 あなたの家で待ってますけど?』


そやった、
すっっかり忘れとった。。。









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