第32章 【花に想いを】【ソムな関係】
ただ、、めちゃくちゃ気になってるのに
手を出せてないことがひとつだけ、ある。
それは…廉。
失うわけにはいかない世界にたった一人の相方。
だからこそ、廉との関係性にもう一つ意味を加える
なんてできるはずもないし、
『海人と色々創んの楽しいわぁ。ずっと、
キンプリやれとったらいいなぁ』って
言ってくれる廉が望んでるわけがない。
そんなとき、ダメ元で出した念願の企画が通った
ことがめちゃくちゃ嬉しくて…
前に愛しのMVで廉と一緒に芝居できたとき感じた
ワクワクをより、沢山感じることができる予感に
胸が躍った。
クランクイン前夜、楽しみすぎてなかなか寝付け
なかったことを覚えてる。チバでもないくせに 苦笑
撮影はもうちょい照れるかなって思ってたんだけど、
そこはさすがにお互いプロ。
最高の空気感の中、撮影が順調に進んだ。
―――雷藤兄弟以外は。
散々2人で撮影してきたオレ達だけど、
あんなに廉と顔を突き合わせることはなかったから
シンプル…ドキドキした。
今までも勿論、
綺麗な顔してるなぁとは思ってたよ?
思ってたけど、、あんだけ
真正面からのあの至近距離は想像以上の破壊力で。
喧嘩し慣れてないのがモロバレな『バーカバーカ』
一点張りの廉を可愛いなって思ったし、
バーカ!と動く唇を目で追っちゃうオレがいて。
考えないように考えないようにって
思えば思うほど気になって仕方がなくて…
―――やめられなかった。
廉とのキスを想像することを。
そんな撮影の苦みを思い出してたら
「仕事全部やっつけたし飲むか!」って
廉から誘われて。
散らばった荷物をまとめ始めると
「明日歌番組だから、飲み過ぎ禁止で!」と、
クリスマスハイなマネくんにウインクを飛ばされた
廉は「誰が誰にウインクかましとんの 笑」
なんて、毒づいていた。
廉の部屋でルームサービスを待ってる間、
廉はシャワーを浴びてたんだけど、
バスルームから聴こえる鼻歌にいつも以上に
ドキドキしてる自分を認めたくなくて、、
スマホから流した音楽に合わせて踊って、
いつのまにかダンスに夢中になってたオレは、
廉が脱衣所から来てたことに気付かなくて
「…ノリノリ海てぃーやん 笑」っていう
廉の声でハッと我に返った。