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【KP】BL

第32章 【花に想いを】【ソムな関係】






―――そうだった。

いくら、狼狽えてたとはいえ
口にしたあと後悔したあのときの廉との
やりとりが一瞬でフラッシュバックした。


「でもまぁ…よかったわ。そういうことなら」


心底ホッとしたような表情をした廉を見て
何とも言えない申し訳なさに襲われる。


「まぁ…俺はさ?テンパったときの海人が変なこと
 口走っちゃうことあるって知っとるからええよ?

 けど、気をつけんと。ファンの子のなかには
 急にあれ聞いて心配しちゃうコもおるやん。」


オレは感情的に言われちゃうと頭の中が混乱して
なかなかその言葉が入ってこないから…

ちゃんと言うべきことがあるとき
淡々と伝えてくれる廉を優しいなって思うし、
好きだなって思う。

でもそんな廉の優しさに甘えてちゃだめだし
ちゃんと謝らなきゃって…廉の方に体ごと向けた。


「……廉の言うとおりだよね、ごめんなさい…」

「おん…あと俺、、地味に傷ついたし…」

「うん、ホントにごめん、、」

「もー…そんな泣きそうな、顔せんでええって 苦笑
 わかってくれたんならもうそれでいいから。
 よし! もうこの話は終わりな。
 で…腹いっぱいなった?」

「あっ…うん、もうお腹一杯! これ以上
 食べると苦しくなっちゃうからごちそうさま!」

「…ん。そしたら次は…歯磨いてベッドな。
 ヤッたらちゃんと、寝れるから…な?」

「……うん」


なにもそんな露骨に言わなくても…と最初の頃は
恥ずかしくなってたけど、最近はもう慣れてきた。

洗面所に並んで一緒に歯を磨いてると
今日もお互い一日頑張ったなぁとか、
一日の終わりを一緒に過ごせるって幸せだなぁとか
廉との日常への感謝の気持ちが溢れてきて
ふふって頬が緩んじゃう。


「あぁ…ほら! 海人、口ちゃんと閉じとかんと
 垂れてるやん…もぉ、、しゃあないなぁ…」


……廉、ダメだって。

そんな愛おしそうな顔で俺の口の端から垂れた
歯磨き粉の泡を親指で拭わないでよ…。

どんな顔したらいいかわかんなくなっちゃうじゃん。


廉って、潔癖気味なとこあるくせに
そうやってオレのは平気な感じ…というよりむしろ
当たり前というか自然な感じで触れられると
オレだけ特別なのかなって…嬉しくなっちゃうし。


「もう、終わり? はやっ笑」

「…廉が磨きすぎなんだし」





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