第32章 【花に想いを】【ソムな関係】
鼻歌を歌いながらサラッとそんなことを言ってくれる
廉はやっぱり、オレにとって最高のメンターだ。
***
その日の仕事をお互いに終え、廉に連絡すると
“今からおいでー”と言われたから
お言葉に甘えて廉の家に向かった。
「おじゃましまーす」と上がり込んで勝手知ったる
廉の家でいつものようにシャワーを浴びて、
洗濯機の上に準備されてた自分の部屋着に袖を通す。
リビングに向かうと、オレが好きなものが
たくさんテーブルの上に並んでいた。
「えっ…どーしたのこれ!」
「腹減っとるやろ? 食べ」
「確かにお腹はちょっと空いてたけど…
廉ってやっぱ、エスパーなの?」
「んなわけあるかい笑 マネ情報よ。
まぁ、そんなんいいから食お。
俺も腹減っとるから丁度よかったわー」
廉の隣に並んで廉が用意してくれてたご飯を
2人でもぐもぐと食べ進める。
廉は食べながらでも話せるタイプだけど、
オレは喋るとご飯食べるのお留守になっちゃうから
カメラが回ってない食事中のオレたちは
案外、無言だったりする。
「向こうどうやった? ほら、着るアート。
相変わらずイケイケやったやん」
ある程度お腹膨らんできたなぁって
タイミングで廉が話しかけてきた。
「もー廉が一生いじってくるんですけど!笑」
「いじってないって! ただ “ルック”とか言って
カブレちゃってるやんって思ってただけやって!w」
「もー! エトロってオレの推しなの!!
それに…廉それ、あんまよくないかんね?
推し活反対派の彼氏が彼女の推しをうっすら
バカにする、みたいな構図だから!」
オレはほんとにちょっと拗ねかけたんだけど
そんなオレを見ながら「そんなことないって!
リスペクトあるから!」「拗ねんなって〜」とか
言いながら、廉がめっちゃ笑ってて。
廉が楽しそうならいっかぁ…
っていう気になってくるから不思議。
……やっぱ、顔が好きって大事なんだなぁ。
悲しいことに廉は別にオレの顔が特別好きって
わけじゃなさそうだから、、ホントにオレでいいの?
って思うときがなくはない。
「あ、でもね…推しといえば、、
ちょっと、思ったことがあってね?」
「おん、どーしたん?」
「廉、キンプリ…続けようね。」
「それは勿論。…けど、どーしたん? 突然。」