• テキストサイズ

【KP】BL

第26章 【重課金カップル】






なんてジト目で訴えてくる海人には申し訳ないけど
笑えてきて。本人は本気なんやろうけど、
それがまた、おもろいやん…笑


「やって、しゃーないやん!苦笑 海人泣くもん…
 正直、10代の俺には荷が重かったんやって!」

「……確かに、当時のオレも悪かったけどさぁ…」

「んー…、まぁいいやん!昔のことは!笑
 その歴史があって、いま海人と一緒におって。
 今が幸せなんやから…
 それだけで充分やと思わん?」


なんだか、言い包められた気はすごくするけど…
まぁ、いっか。


確かに今が幸せなのにわざわざ過去のことを
蒸し返して喧嘩したって、全然意味ない…
それどころかマイナスだもん。


オレを全肯定してくれる廉と一緒に過ごすように
なって、こんな風にマインドチェンジできるように
なったのはオレにとってはものすごく大きなことで
廉には本当に感謝しっぱなし。


「…けど、あの頃の俺は海人がこんなに俺に
 課金してくれるなんて思っとらんかったわぁ笑」

「……これ、高かったやろ?」
リングの嵌った右手をオレに見せながら訊いてくる。


「……ん、まぁ…
 オレのも一緒に買ったから、それなりに。」

「えっ?!海人のも?」

「公の場で一緒につけたりはまだできないけど、
 一応、ペアリングのつもり…です。」

「もう!!何ではよそれ言わんかったん!
 海人にも着けさしてよ!」


廉の存在にどれだけ感謝してもしつくせないし
こんなことで目に見えて嬉しそうにしてくれる廉が
可愛すぎて…ついつい、課金しちゃうんだよね。


頬を赤らめながらそそとオレの右手薬指に
リングをはめて、幸せそうにオレを見つめた
廉を抱きしめながら…我ながら、
世界一幸せなお金の使い方だよなぁって実感する。


「ぬぁっ!!いま抱きしめんなよお前 笑
 べちゃってしたやん!」

「…あっ、そうだった、ごめんね?
 可愛いすぎて、つい…」

「ふんっ!それ言うたら許されると思っとったら
 大間違いやし!!」


気持ち悪ー!とか言いながら
ぷりぷりと怒りながらお風呂場に向かう
廉の背中を見送りながら
やっぱり、最上級に可愛いんだよなぁ…


なんてことを思っちゃうオレも
なかなかの廉フェチというか…ファンだと思う。















/ 238ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp