第26章 【重課金カップル】

服の裾から侵入させてきた手は
触れるか触れんかのフェザータッチで
そろそろと俺の背中を撫で回してくるから


たまらんくなった俺は海人の肩口に顎を乗せて
途切れ途切れの息をした…のが、悪手やった。


俺が前屈みになったせいで
俺の、が海人の太ももに擦れて


既に我慢の限界だった俺は体を貫いた
甘い刺激に堪えられるはずもなくて…


「……もっと擦って？
　ほら…気持ちいぃね、」


色気を纏った低い声で囁く海人に煽られて
箍が外れたように海人の太ももにソレを
擦り付けながら夢中で快感を拾おうとする俺と…


そんな俺の動きに合わせるように
ガッチリ捉えた臀部を前後させて手伝う海人、、。


したらあかん、と思えば思うほど
俺の脳は海人の唇を欲して―――…


反射的に背中を弓なりにしならせちゃった俺は
唇を薄く開いた海人に吸い寄せられるように
キスを落とした。


腰をグラインドさせる度に高まる欲望に


「…んっ、あっ…っ」


何度も何度も…角度を変えながら
吐息を洩らしては海人の唇を必死に貪る。


「んっ…んっ！かいっ！無理…出るっ！！」


爆ぜた勢いのままに海人の首に抱きついて
息を整えてると、海人が優しく頭を撫でてきて…。


「…オレが廉に勝てるゲーム見つけちゃった 笑」
なんて、悪戯に笑う。


「……生意気なこと言うやん笑　あかんよ？
　一回勝ったくらいで調子ん乗ったらw」


なんて、廉は言うんだけど…
このゲームに関しては常勝する自信しかないオレ。


だって…廉って、性感帯が服着てるっていうか
エロスイッチだらけなんだもん 笑


まぁ、だからこそ距離感バカで
散々ベタベタする廉が心配でもあるんだけど、。


さすがに、オンの権限があるのは俺だけだって
信じたい。


「てか、恥ずっ…！パンツ履いたまんまイくとか
　10代ぶりなんやけどw」

「へぇー…志尊くんの家に入り浸ってた頃ね？
　え、まさか廉…」

「……はっ？ないない！それは絶対ないって！
　逆に！逆によ？もし何かあっとったんなら
　あの場であんなん言うわけ無いやろ？！」

「んー…まぁ、それもそっか。でもさ、多分
　あの時期って、、オレが廉の家に行っていい？って
　訊いても３回に１回位しか許してもらえてなかった
　時期だったと思うんですけど…」