第26章 【重課金カップル】
「俺…かなり欲張りよ、海人に関しては」
「ふふっ…好きだよ、そんな廉が。
もっと、欲しがってよ。オレのこと…」
よいしょっと、なんて可愛い声を漏らしながら
俺を膝の上に向かい合わせに乗せて
満足そうに微笑む海人。
「…ねぇ、ゲームしよっか?」
「……ゲーム?ふんっ!
ムキになる俺としても楽しないやろ。
倫也さんとしたらえぇやん」
「ちょっとぉー廉が根に持っちゃってる!笑
……このゲームはね?廉としかできないし
廉も俺としかしちゃダメなやつだから!」
「そんなんあるかいw」
「ふふっ残念ながら…そんなん、あんのw」
そんな言葉を口にしながらジッと見つめてくる
海人のつぶらな瞳には俺だけが映ってて。
海人の世界に閉じ込められて
そこから抜け出せなくそうな錯覚に陥る…
何年も隣におんのに…
海人の大きくてつぶらな瞳で見つめられると
未だに鼓動が高鳴んの…女の子みたいでハズいし
なんか、、悔しいやん。
堪らず視線を逸らした俺の
そんな拗ねた気持ちを見透かしたように
海人が口の端を上げて笑って…
「……シよ?ちゅーしたら負けゲーム。
唇にちゅーした方が負けだかんね?」
「は?せんかったらいいんやろ?
簡単やん、そんなん…」
「ふふっ、でしょ?
うん、そぉなの、簡単なの…。」
そう笑いながら海人が俺の鼻先に挨拶するみたいに
チョン…って、鼻先でキスしてくる。
「んっ…」
って声を漏らしちゃった俺のお尻を両手で包みこんで
前後にゆっくりと揺らしてきて…
「かっ、海人っやめっ…んっ」
「ふふっ廉、可愛ぃ…」
フーーッと俺の耳に息を吹きかけたかと思えば
唇が触れるか触れんかのところで
「……擦れちゃって気持ちぃね?」
海人の低音が鼓膜を震わせて。
その震えで脳が痺れて…ゾクゾクした。
無意識に海人を求めて唇を薄く開いちゃった俺を
「ふふっ…いいの?負けちゃうよ?」
なんて、クスクスと笑いながら
俺の口に指を咥えさせてからかってくるから
グッと舌で押し出してなけなしの理性で抵抗する。
そんな俺の額におでこをくっつけてきた海人が
「レン、いい子…マジ可愛い、」
そんなクソ生意気なセリフを吐いたかと思えば