第26章 【重課金カップル】
『廉、最近掃除やら洗濯やら家事頑張っとるって
嬉しそうに話しよったから…てっきり忙しい
海ちゃんがせめて気持ちよく過ごせるように
頑張っとるんかなって思っとったぁ…』
このメッセージ後、
既読はついたものの暫く返信が来んくて。
返信より先にエレベーターの到着音が鳴ったから
スマホをポケットに入れて廉の部屋に向かう。
それにしても…てっきりウェブログのメッセージは
海ちゃんへの報告なんかと思っとったのに
まさか、海ちゃんへのアピールだったとは…
今日の海ちゃんの投稿といい、、
この子たちはほんま何やってるん 苦笑
「会いたい」って言うの、そんなムズいん?
とことん世話の焼ける可愛い子たちやわぁ…
と苦笑する。
「こーわっ!めっちゃニヤついてるやん 笑
そんなとこ突っ立っとらんとはよ入ってー」
なんて、ニヤつく原因その①に促されて部屋に入る。
「大吾、何飲むー?」
「んー…水もらおかな、もうちょいしたら帰るし」
「マジー?ちゅーかさ、どーせやったら
ちょびっと手伝ってくれん?探しもん、。」
水のペットボトルを手渡しながら
申し訳なさそうに頼んでくる廉。
「えぇけど、何を?何探すん?」
「俺…なくしたんよ。海人とお揃いのシリーズで
買ったブレスレット。」
「マジで!?ヤバいやん!あの…
2人ともうっれしそーに着けとったやつやろ?」
「だるっ!笑 マジでひと言多ない? 苦笑」
「それはしゃーないやん笑
廉たち見とったら言いたなるもん」
普段はイジってくる廉をイジれる
絶好のチャンス、逃すわけ無いやん?笑
「ちょっほんまに…余計なこと
言う暇あったら手伝ってくれん?笑
海人になくしたのバレる前に見つけたいからさ」
「へー…そんな態度とるん?手伝わへんよ?笑」
「うそうそ!ごめんって!笑」
ほんで大きな口開けて笑う廉が可愛くて
結局、頼みごときいちゃうし。
憎たらしいけど好きやから…
それはもう、しゃーないんよね 苦笑
付け外しがちな脱衣場を一緒に探して、
寝室…は廉に任せて俺はリビングを探す。