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【KP】BL

第26章 【重課金カップル】






目を伏せながらそんなん零してくる廉は
何年近くにおっても目に毒で。


そら海ちゃんも拗ねたなるって…と
廉の友達ながらもちょっとだけ、同情する。


「じゃぁ…わかった。廉の家で飲も。
 海ちゃん帰ってきたら秒で帰るから!」

「まだ、一緒におってくれるん…?」

「しゃーなしな!しゃーなしやで?笑」


まぁ……なんだかんだ、俺も廉に甘いわけで。
タクシーに一緒に乗り込んで廉の家に向かう。


そんな飲んどらんかったくせにタクシー降りたあとも
俺にもたれかかって歩くから、
海ちゃんと鉢合わせませんように…って
内心気が気やなくて。


エントランスを解錠しようとしてもたついとった廉を
見かねて「俺がやるわ」と鍵を取り上げて解錠する。


役目を果たして廉に鍵を返そうとしたとき、
前まではなかったチャームが目に入って。


……あれ?このチャーム…。


「これ…海ちゃんのやつ?」

「ん…可愛いない?さすがと思わん?」


そんなメロメロに愛おしそうな表情するくせに
…ほんっま素直やないんやから 苦笑


「これさぁ…海人にもらったんは商品化の全然前で」

「あぁ、そうなんだ。試作品的なね?」

「そぉ。その頃は俺と海人しか持っとらんかったのに
 もう販売されちゃったから。今はたくさんの人と
 お揃いになっちゃってんのよなぁー…」


え……なに?その、、
ペアルックの超上位互換的なやつ。。


「ふふっ可愛いねぇ、廉ちゃんは!
 淋しいんだぁ笑」


耳まで真っ赤にしながら「…だるっ!」って
鍵を受け取って速足で立ち去った廉を
小走りで追いかけて。


余計なお節介かなぁ…と思いながらも
エレベーターの中から海ちゃんにメッセージを送る。


『海ちゃん撮影お疲れさま!』

『廉、ちょっと気分悪いみたい』

『いま家に連れ帰ってきたとこなんやけど
 暫く一緒におるな』

『…海ちゃん今日はこっち来れそう?』

「迷惑かけてすみません。」

「けど、僕は今日廉の家には行きません。
 というか最近撮影で、全然行けてなくて…」

『あ…そーなん?』


これはホンマにお節介やろなぁ、とは思いつつ
あほなふりして長めのメッセージを作成する。












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