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【KP】BL

第24章 【ヒミツ遊戯】






オレだって廉に傘貸したことあるし、
なんなら相合い傘なんて
何回もしたことあるんだから!!


―――あーぁ、廉が昴くんみたいに
オレのことチョロく好きになってくれたら
どんなにいいんだろう、、なんて。


普段の廉は着ないようなカラフルな衣装を
身に纏う昴くんを観ながらぼんやりと、思う。


オレの家に予定外のお泊まりしちゃって
オレの服を借りて出かける廉って
こんな感じなのかなぁ…


最高なんだけど。


そんな廉には言えないような妄想をしてたら
携帯が震えて廉からの着信を知らせてくるから
いつも以上にビビる。


「…もしもし?」

『海人、いま暇?』

「ちょうど廉のドラマ観終わったとこ!」

『さすが、海人やなぁ』

「廉のはなるべくリアタイしたいからね!」

『もはやただのファンやん笑』

「あたんめーじゃん!!なんならファンの人に
負けないくらいの熱量を持ってっからっ!」

『そんな欲しがらんでも…海人が一番やのに』


廉って、、そんなつもりないんだろうけど
さらっとこういうことを言ってくるから困る…


勘違いしちゃいそうになるから。


「一番…?」

『ん。一番で唯一やろ?
俺の相方は世界中で海人だけやもん』

「まぁ…親友がたくさんいる廉さんは来週ね?
親友さんのうちの一人と
キス手前の距離感みたいですけど…!」


ただでさえドラマ撮影中のいま、
相方のオレとより大ちゃんと会えてることを
羨ましく思ってたところにこの予告で。


オレなんか、5日ぶりに逢えただけで
あんな舞い上がっちゃうくらい嬉しかったのにさ。


なんだかなぁって…
思っちゃうじゃん?


それに…パフォーマンス中にオレからいくことは
あっても、廉から来てくれることはそんな、なくて。


なんなら、ペットトレーナーの寮ご飯の回に
ザキさんにしてたのだって
オレ的にはまだ消化しきれてないからね?


仕事のパートナー相手に
こんな気持ち抱いちゃってるなんて
絶対に、廉には言えないけど。


『ふはっ!いっちょまえに予告まで観とるやん』

「それこそ、あたんめーだから!笑
けど、あーいうの仲いい人とやんの…照れない?
逆に。オレ、多分廉とは無理だわ!」


……無理?


無理って、どっちの意味なんかなぁ。
ちょつと、しかけてみる…?








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