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【KP】BL

第23章 【不自由な僕たちは】






「もう、、なんやっっねん雷!!腹立つ!!」


またもやしっかりトゲピーを
抱きしめちゃってる永瀬くんが可愛いやら
苦手なものを知れて嬉しいやら笑


「雷…こわいの?笑」したり顔で聞いてみると

「別にそういうわけやないし!」
無駄に強がるところが本当に可愛い笑


「素直になっちゃえばいいのに。
こわいって認めたら楽になると思うよ?笑」

「その言葉、そっくりそのままお返しするわ!苦笑
エッチなこと、むっちゃ興味あるくせに
全然してこんやん!」

「えっ?!?なに?何か見たの…?」

「いや、そういう系は何も探しとらんけど苦笑
狼狽えるってことがもうそういうことやん!」

「別に、そういうの…したいわけじゃないし!」

「ほんまに〜?笑」

「オレはいまのままで充分満足だから!!
入試のときに助けてくれた永瀬くんと
いまこんな風に話せる関係になって、
家まで会いに来てくれて。
これ以上望んだらバチが当たると思うし!」

「はぁ?!当たるわけ無いやん!ほんなら
世の中のカップルはバチあたりばっかりやんか!」


なんか、無性に腹立ってすくっと立ち上がって
髙橋くんを攻め立てた瞬間、また―――


バランスを崩した俺はベッドの上の
髙橋くんを避けて手をついて自分の体を支える。


「ごっごめん、俺…」立ち上がろうとした俺を
髙橋くんが優しく抱きしめて―――


「いまのめちゃくちゃ大きかったね…
もしかしたら、近くに落ちたかな、、大丈夫?」

「おん、だ、大、丈夫。」


離そうとする気配のない髙橋くんに
「ありがとうな、もう、大丈夫やから。」
と声をかけて離れようとすると
ぎゅっと抱きしめてきて…
俺の首元ではぁはぁと息を荒げだすから


「大丈夫なん?やっぱ、具合悪いん?」


髙橋くんの目を覗きこんで聞いてみると、
あのとき一瞬、魅せた
オトコの目に、なっとって…


いつもは俺が催促してからしかしてこん、
唇にキスしてきたかと思ったら―――


「…んっ、まっ、て…んっん」


小さな丸い頭をグッと抑え込んで、
舌を絡め取ろうと必死に追う。


男同士で、このあとどうしたらいいかも
わからなくて。


でも…


ただ、欲した。
永瀬くんを。


歯がぶつかり合うのにも、
口の端から垂れ流れる雫にも
構ってられないくらいに―――










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