第20章 【囚愛の果て】
「…海人、ひとりでバーとか来るんだ?」
「そう…ですね、ときどき。
僕ももう、25の男なので」
「海人も25か〜、俺も年取るわけだわ!笑
……何呑む?奢るよ」
「あっいや…」甘えん坊だとよく言われる
オレだけど、酒の席での先輩への甘え方は
苦手で…戸惑う。
逆に、廉は得意なんだよな、こういうの…。
そんなふうに廉がいないのに勝手に廉を感じては
恋しく思ったりして…。
「…ふふっ。こういうときはね、遠慮なんか
しないでいーの。ありがとうございますって
にこにこしながら奢られといたらいーんだよ?」
優しく微笑みながらドリンクメニューを渡して
くれた増田くんに甘えてご馳走になった。
「そーいや海人さぁ、前は結構俺らのライブ
来てくれてたのに最近来てくれないじゃん?
手越抜けてから1回も来てなくない?!」
「いっ?!あっはい、いや、えっと…」
「マジ淋しいわー涙」
……図星だった。
だけど、いまも増田くんの歌は好きだし、
憧れてるのはウソじゃなくて。
増田くんみたいに人の心に届く歌を歌えたらって
いまも思ってる。
だけど…デビューしてからのオレたちは息つく暇も
ないくらいにいろんなことがありすぎて、、
気がついたらもう5年もNEWSさんのライブには
行けてないことに申し訳なくなったオレは
汗をかいたグラスの水滴が滴り落ちるのを
ただじっと、見つめていた。
「海人海人 笑 そんな気まずそうにされたら
余計気まずいから!…やめて?笑」