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【KP】BL

第20章 【囚愛の果て】






壁際のお気に入りのカウンター席が空いてたから
指を差して「…いいですか?」と訊くと、にっこりと
微笑んだマスターからおしぼりを配膳される。


バーチェアを引いて座ろうとしたそのとき、
「あれ……?海人じゃん」と、席を1つ空けた席に
座っていた優しい声の男の人から声をかけられた。


「こ…こんばんは?」と、
恐る恐る声の主を確認すると…増田くんで。


「そんなビビんないでよ…w」
グラスを傾けながら微笑みを浮かべる増田くんは
TV収録で見かける増田くんとは違って
色っぽくて…ドキッとした。




「海人も、ひとりでバーとか来るんだ?」

「そう……ですね、ときどき。
 僕ももう、26の男なので」

「海人も26か〜! 俺も年取るわけだわ!笑
 ……何呑む?奢るよ」

「あっいや…」甘えん坊だとよく言われる
オレだけど、酒の席での先輩への甘え方は苦手で…
若干、戸惑う。


逆に、廉は得意なんだよな、こういうの…。
そんなふうに廉がいないのに勝手に廉を感じては
恋しく思ったりした…。




「…ふふっ。こういうときはね、遠慮なんか
 しないでいーの。俺、ゴチ何年目だと思ってる?笑
 ありがとうございますーってにこにこしながら
 奢られといたらいーんだよ?」


優しく微笑みながらドリンクメニューを渡して
くれた増田くんに甘えて、ご馳走になった。

最近はあんまり表立って「憧れてる」とか
言わなくしてるけど、増田くんの声って絶対α波
出てると思うんだよね。すっごいリラックス効果が
あるっていうか。

相変わらず素敵だな…って心地よさを感じてると
突然、目の覚めることを言われた。


「そーいや海人さぁ、前は結構俺らのライブ
 来てくれてたのに最近は来てくれないじゃん?
 手越抜けてから1回も来てなくない?!」

「いっ?! あっはい、いや、えっと…」

「マジ淋しいわー涙」


……図星だった。


だけど、いまも増田くんの歌は好きだし、
憧れてるのはウソじゃなくて。


増田くんみたいに人の心に届く歌を歌えたらって
いまも思ってる。


だけど…デビューしてからのオレたちは息つく暇も
ないくらいにいろんなことがありすぎて、、


気がついたらもう6年もNEWSさんのライブには
足を運べていないことに申し訳なくなったオレは
言葉に詰まる。







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