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【KP】BL

第20章 【囚愛の果て】






「けど…テーブルの上のイラスト用のペンとか
 昔はなかったような海人のもんが
 ポツポツ散らばっててなんかちょっと、
 気分悪いけど 笑」

「なによ、それ 苦笑
 そんなん…紫耀には関係ないやん」


溜め息交じりに答える廉と
呼吸が浅くなるオレと
そんなオレをじっと見つめる紫耀…


「本気で関係ないと思ってるわけない、よね?
 ホントは…気付いてんでしょ?」


あぁ、ついに言うつもりなんだ、、


オレから言いたかったけど、でも…
自分のタイミングで、とか引き伸ばしといて
いつまでも言わなかったオレが悪いんだから。


判決を言い渡される容疑者の気持ちで
瞳を閉じてそのときを待つ―――


「海人は…俺のだって」


廉は驚きもせずに一瞬だけ、紫耀に視線を寄越して
「ふはっ俺のやって。愛しちゃってんなぁ…」
薄く、笑った


「まぁ、紫耀と海人がそういう仲やとして。
 俺的には『やから、何?』でしかないわ 苦笑
 申し訳ないけど。」

「えっ、れん…もしかして気付いてた?」

「まぁ…2人とも嘘下手やし 苦笑
 けど、海人がいつまでたっても言うてこんから…
 知らんふりも大変やったんよ?」


そう困ったように笑う廉の言葉にオレは…
バツが悪くて俯くしかできなかった。


「気付いてたんなら…
 廉、海人のことメシ誘いすぎじゃない?
 今までずっと、我慢してきたけどさ…」

「そーでもないやろ。相棒なんやから」

「そうだから言ってんだけど!!
 お前らとっくにメンバーの域越えてんじゃん!」


興奮しかかってる紫耀を冷めた目で見ながら
ひと言「…だるっ笑」って呟いて


「まぁ…それに関して言わせてもらうと、海人を
 メシ誘いすぎって感じとったんならそれは…
 紫耀のせいやから。俺が海人とメシ行くときは
 メンサポせんといかんなって思ったときやから」

「……それより紫耀さ、すぐ感情的になんのまだ
 やめれないん?じんもきっさんも大変やなー
 海人もかわいそ。そんなんやから…」

「紫耀!!紫耀、やめて!!」


興奮しかかってる紫耀を引き止めようと
慌てて背中を追ったのに
紫耀にはオレの言葉なんか届かなくて…、


ソファに座ってた廉に突進する勢いで近づいては
押し倒して馬乗りになった。


「ねぇ、ねぇ!紫耀、やめてよ!!」









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