第2章 【愛し生きること~Ren side story~】
「これからも、ずっと…笑っとってな?
茉莉花は…顔も性格も可愛らしいから
きっと、すぐ彼氏できる思うし…。」
「……それ…、余計なお世話だから苦笑」
貴方と一緒にいることが私にとっての幸せで。
なのに、、願わないでよ…。
貴方以外の人との幸せなんか―――。
「こんな…どこにも一緒に出掛けられん
俺のことなんかはよ忘れてさ、、」
「…ほんと、勝手なんだから苦笑」
そう言い残した茉莉花は
俺の肩を押して距離をとって…。
「あのね、こんなにキスしにくい鼻を持つ
廉のことはそう簡単に忘れられそうにないよ!笑」
イーッて顔をしながら
俺の鼻をキュッと摘んで
ふざけとるんかと思っとったら
「…あーぁ、ほんと、、嫌になる。。」
そう言葉を残しては俺に背を向けて
肩を震わせとって…。
泣いてんのよ。茉莉花が。
初めて、俺の前で―――…。
でも、俺は…
そんな茉莉花に
何もしてやれんくて、、、
心ん中で謝ることしかできんくて…。
暫く小さく泣いとった茉莉花は
ふぅっと、1つ大きく息を吐いては
「アイス、溶けちゃった…。」
寂しそうにそう、呟いた。
私たちの恋と一緒だね。
なんて…そんなことを思ったら
自分で、自分の思考に悲しくなって。
また、涙が溢れそうだったから
首を振って、必死に誤魔化す…。
「…茉莉?
あと2つあるから…それ食べ?」
「ん…。でも、もう大丈夫。
夏も終わっちゃったし…肌寒いと
そんなにたくさん食べられないね苦笑
…海人くんと食べたら?」
「えっ、ちょっ、それ…、
どういう意味っなん、、」
私の言葉に
あからさまに廉が動揺して―――…。
「えっ…と…、ごめん!!
深い意味はなかったんだけど…
いま、意味を持ったというか、、」
「えっ、やっ、、ちょっごめ…勘弁して…。」
口元を手で抑えながら
廉が耳まで真っ赤にしてるから
嫌でも勘づいちゃうじゃない…。
「もう…廉? 気をつけなよ?苦笑
確かに最近の仲の良さ異常だなとは思ってたけど
さすがに困るでしょ? バレちゃったら…。」
でも、廉の好きな人が海人くんでよかったなって
ホっとしてる自分も居て。
「…んっ、気ぃつけるわ、、。」