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【KP】BL

第2章 【愛し生きること~Ren side story~】






「ほんま…、かわいい思うわ。」

「…どうしたの?笑
 さっきの「ご存知でしたか」
 までがワンパケでしょ?笑
 これ、長々と続けるやつじゃないから苦笑」

「ん笑…けど、そういうんやなくて、、
 ほんまにそう思っとるから言うただけよ。」

「笑 どうしたの? 何か廉、、変じゃない?」


そう言いながら俺の顔を覗きこんでくる茉莉花に
隠し通せる気がせんくて。


それにいつかは…、
いつかはハナシせんといかんから。。


それが思いがけず今日ってだけで…。
もう今日ハナシせんとな…。


腹を括って口を開きかけたとき
茉莉花に先を越されちゃって。


「あ……、そういうこと?」

「……え?」

「もう、、それなら昨日の電話のとき言ってよ苦笑
 私、、タクシーで帰ってたのに。
 ごめんね? 空気読めないことして…。」

「茉莉花…ご「謝らないでもらっていい?」」


ごめんって言いかけた俺に茉莉花が被せてきて。


「謝らないでよ苦笑 お願いだから、、
 惨めな気持ちになっちゃうじゃん…?」


そう言いながら無理して笑顔を作る
茉莉花を抱きしめてしまいそうな腕に
グッと力を込めて我慢する…。


これから先、海人との未来を選んだ俺が
茉莉花にしてあげられることは何もなくて。


そんな俺が一時的な感情に流されて
優しくするんは違うって…。


「あと、、廉は悪くないからね?」


茉莉花、何言うてんの…?
俺が、俺が悪いに決まってるやん。
けど、俺が戸惑っとる間に…


「私が、勝手に好きで。
 勝手に…、隣にいたかっただけだから。」

「それはちゃうやん! それは…ちゃうのよ。
 俺も、ちゃんと好きで…。」

「ふふっ、廉は優しいから…
 ほんと、困っちゃうな苦笑

 でも…ありがと。
 少しだけ、貴方のものになれて嬉しかった…。」




海人…ごめん。


たまらんくなった俺は思わずギュッと…
茉莉花を抱きしめて


優しく、口吻けた―――…。




きっと、これが
最後のキスやって…




お互いにそう思っとるのが伝わってきて


触れ合っとる唇から茉莉花の気持ちが
痛いほど、流れ込んでくる―――…。




名残惜しんで唇を離しては
鼻先でキスをして…
おでこをコツンとくっつける。


「俺…茉莉花の笑っとる顔、好きよ。」








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