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【KP】BL

第21章 【囚われてたのは〜Ren side story〜】






あのライブに関わってくれとった
たくさんのひとに迷惑かけちゃうし…。


普段は仕事の失敗とか引きずるタイプちゃうけど
頭も体も元気なもんやから無駄に考える時間あって
今回ばっかしはひっさびさの自己嫌悪…。


おまけに俺が安静期間の間、
海人がかなり穴埋め頑張ってくれとること
マネージャーくんから聞いちゃって。


やっぱり、そんな感じよなぁ…
退院したら慰労会と称して上手い肉食わせたろ、
とか思っとったら、、
面会終了時間ギリギリに病室の扉が開いて―――


「…れんっ!」


飛び込んできたのは…


「ちょっ、かいと?!
お前俺の代打で仕事入ってくれて
むっちゃ忙しいんやないん??」

「へへっ!おかげで、この時間…苦笑
待たせてごめんね?」


たった数日、
会えんかっただけ。


たった、それだけやのに、
ものすっごい久しぶりに感じるくらい
俺の日常になっとった海人が
ベッドサイドに近づいてくるから


無駄に、緊張する。


「別に…待ってへんし!
海人のことなんか待ってへんよ!?」

「えー、残念。待ってなかった?笑」


ごめんな、
むっちゃ嬉しい…。


「こんなとこ寄る暇あったらはよ家帰って
ちょびっとでも休まんと…!
海人、ゆっくりする時間ないとバテるんやから…
電話があるんやし!」

「うんまぁ、電話もいいけどさ?
廉の顔見るのが一番リラックスできるから。
それをね、改めて実感したの!」


もう…また、そんな思わせぶりなコト言うて。
やから、紫耀から怒られるんよ…?


けど、嬉しいなんてうっかり思っちゃうのは…
ケガで弱っとるから。


きっと、そう。
それだけ…。


「ごめんね、ほんとは廉が好きなもの持って
来たかったんだけど、面会時間過ぎそうだったから
寄る時間なくて、手ぶら…苦笑」

「あほ…そんなん、要らんし」

「えー?笑
 確かにオレ、差し入れのセンスないけどさぁ苦笑」

「海人がおってくれたら、ほかに何も要らん…」




気付いたときには
海人を抱きしめとって…




海人、、何も要らんから
紫耀やなくて俺にしてよ。




こんなこと思っちゃうのも、
きっと、
ケガのせい。




今日だけ。
今日だけやから。




今日だけは赦してな…?













🩶Fin🩶













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