• テキストサイズ

【KP】BL

第21章 【囚われてたのは〜Ren side story〜】






あと、恋愛系のインタビューの内容も
いろいろ気になるんで、やめてほしい。


あと、普段距離近いくせにときどき
遠慮するように触れるんも、
なんか逆に、意識しちゃうからやめてほしい。


あと、見下ろす視線の海人と絡む指示、
これはほんまに、やめてほしい。


あと、肌が触れるくらい近くにおるときに
咳払いしたあと、唾飲み込むのやめてほしい。


上下する喉仏、見てまうから…。


まぁ、まぁな?やめてほしいのは
別に深い意味やなくて、海人が、
あの、甘ちゃん海人が生意気やなっていうか、、
そういう戸惑いのやつってだけで!!


けど、まぁ…もしかしたら海人も紫耀から
何か言われて困っとるかもしらんし、
俺ら、社長になったわけやし、
仕事…選んでもええよな?


「なぁ…、雑誌の仕事さ、
本来やったら卒業まであと5年あるやん?」

「んーまぁ、そうだろうね。」

「俺ら、ここらでやめにせん?」

「え?」 
正直、紫耀のチェックが入ると思うと
気が重かったからオレ的には願ってもない話。


「いっいいの…?」

「いいのってなによ…苦笑 やめにしたかったん?」

「あっ、いや、別に嫌な意味じゃなくて!
その…2人だとさ、バリエーションが
オレらしかないし、ネタ切れかなーって…苦笑」

「やんなぁ?苦笑 んじゃ、決まりな!」


なんか、こんなにあっさり決まって
拍子抜けしちゃう…
こんなことならもっと早く、
廉に相談したらよかったのかな…。


そしたらあのときも、あのときだって
紫耀の機嫌が悪くならずに済んだのかもしれない。


でも、さすがに紫耀の機嫌が悪くなるから
雑誌の仕事を断りたいとは言えないし
廉が言ってくれるまで待って
多分、正解だったんだと思う。


目に見えて胸を撫で下ろす海人を見ながら思う。
多分、これが正解やったんやなって。


紫耀とのこと、
海人からいつまでたっても言うてこんし
知らんふりしとるから相談しづらいこと、
きっと、たくさんあるんやろうけど。


できるだけ、悩んどることに気付いてやりたいし
不安を取り除いてあげたいって…思うよね。





それから暫くして…
俺が、ケガしてもうて。


海人に負担かけてまうし、
まちだくんにも…。


何といっても
楽しみにしてくれとった子に申し訳ないし。













/ 172ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp