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【KP】BL

第21章 【囚われてたのは〜Ren side story〜】






2人は隠しとるつもりらしいけど
海人は紫耀と付き合っとる。


付き合い始めた頃
そりゃあもう、紫耀さんご機嫌で笑


で、まぁ…何を思ったか知らんけど
「グループ内恋愛禁止な!」
とかやたらと言い出した紫耀。


あれで隠せとると思っとる方が疑問なんやけど…
今日もキンプリ恒例の
グループ内恋愛禁止広報キャンペーンに付き合う。


紫耀と海人が楽屋を後にしてドアが閉まったのを
合図にジンと目が合って。


「まぁまぁ…騙されてやろうよ笑」

「別にえぇけどさ?
 自分らは棚に上げて何言いよるんやろなって苦笑」

「ふふっ、紫耀はさ、廉がこわいんだよ。
 だからあれは俺らにっていうより
 廉に、言ってんの」

「…俺にぃ?何なん、それ…苦笑」

「んー…なんていうか、、
 廉と紫耀の愛情って背中合わせみたいじゃん?
 海人もそれ、ちゃんと感じてて『外敵から守って
 くれるのは紫耀で、内側を守ってくれるのは廉!』
 ってずっと、言ってるじゃん?」

「言うてるなぁ…どんだけ箱入りなんよなぁ苦笑」

「まぁ、しょーがないよ。可愛いし、
 若干世間知らずで危なっかしいから…苦笑」

「…やんなぁ苦笑」

「あと、紫耀はガッチガチに縛るけど、
 廉の帰ってくるなら何でもいいよー
 の放牧スタイルっていうか廉のスタンス?

 紫耀は多分、羨ましいんだけどそうできない自分
 に歯がゆさもあるっていうかさ?」

「…こーわ、めっちゃ分析するやんw
 ジンだけは敵に回したくないわぁ苦笑」


とまぁ、そんなふうにジンと話を合わせて、
付き合っとるのは気付いとらんふりして
広報キャンペーンにも付き合ってきた俺ら。


2人が幸せならそれでいいって。
そう思っとったのに。


2人が付き合いだして暫くたった頃…
海人が皆から離れた場所で着替えることが
ときどきあった。


着替え終わったタイミングで近づいて
「海人、どーしたん?」って聞いてみたけど

「何もないよ?最近、トレーニングサボってて
 ワガママボディが恥ずかしかっただけだから!笑
 …気にしないで?」

「まぁ…、それなら、えぇけど、」


ふと、顔を上げると紫耀と目が合う。
そんな監視せんでも、とって食わんって…苦笑


けど、俺が理由でもし、
海人が嫌な思いしとるんやったらそれは、嫌やから。










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