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【KP】BL

第20章 【囚愛の果て】






まぁ、これに関しては俺がどうこう言える立場にない
のはわかってるから我慢するしかないわけだけど。。


「このときね?ドミノのときみたいにしたの!」

「…ドミノって、おおみそかの?」

「うん!だからね?このときはオレが廉の
 シェアボタンを押して、廉がオレのシェアボタンを
 タップしたんだよ?ドキドキしちゃった!笑」


はぁ?!?んだよそれっっ!
いちゃいちゃが過ぎんだろうが!!
そんなん俺が聞いて楽しめるとか思ってるわけ…?


だとしたらさすがにバカすぎんだろ!
キャッキャしながら言いやがって…
はぁ、、。


「なぁ、廉に言ったのかよ。俺と付き合ってるって。」

「いっ…言って、ない…。」

「はぁ?!何で?知られたら困るわけ?
 もう俺から言おうか?!」

「やっ!やめてっっ!
 お、オレのタイミングで言うから…」

「お前のタイミング待ってたせいで
 4年も経ってるんだけど?!」

「ごっ、ごめんなさい…
 でも、なんか、言いづらくて…、」

「だから俺から言ってやろうかって言ってんだろ?
 バカなの?!」


紫耀が…オレを睨みながら言ってくる。
さすがに元ヤンだけあって、ちゃんと巻き舌だし
ちゃんと凄みがあって泣きそうになる…


「…そ、そんな怖く言わないで?
 でも、いつかは必ず言うから
 だからもう少しだけ、待ってほしい…
 何でもするから…」


オレが怯えた目でそう言うと、
「……何でも?」と口の端を上げて笑った紫耀が
ジェルマニキュアの塗られてないオレの右手の爪を
速乾性の黒いマニキュアで染めていく…。


「ほら、自分でヤってみせろよ」と
乾いたばかりの右手をオレ自身に添わせて
その上から紫耀の手を重ねて扱いてくる。


「やっやだっっ!しょー、、やだっ!!」

「…やだじゃねぇだろ?こんな反応して…。
 もう腹につきそうじゃんw
 廉に扱かれてるみたいで興奮してんだろ?」

「ちっちが、、ぅ」


オレの目からはどういう感情なのか
わからないままの涙が止めどなく溢れてきて―――


「違わねぇだろ!!」


怒りに任せてオレをベッドに投げ飛ばしては
ムカつく…って言いながら最奥に紫耀を刻んで


そんな一夜を過ごした後は決まって
窒息しそうなくらいの愛の言葉で満たしてくる。


これが、オレたちの爛れた日常―――




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